第二遊撃部隊の作戦準備とは? わかりやすく解説

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第二遊撃部隊の作戦準備

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 04:37 UTC 版)

礼号作戦」の記事における「第二遊撃部隊の作戦準備」の解説

及川古志郎軍令部総長12月14日昭和天皇奏上したように大本営海軍部は「情況ニ依リテハ水上艦艇突入作戦実施」する意向だった。12月16日朝、南西方面艦隊司令長官大川内傳七中将は第43駆逐隊によるサンホセ突入奇襲攻撃命じたが(17日夜半実施予定)、出撃が間に合わず19日には延期指示した続いて「菲島方当面作戦方針(機密第190137番電)」で「第二遊撃部隊及第三十一戦隊ハ適時サンホセ附近在泊中竝増援中ノ敵艦船ヲ奇襲攻撃」とし、日本陸軍逆上陸をおこなう場合支援するよう指示した12月20日大川内中将第二遊撃部隊指揮官志摩清英中将第五艦隊司令長官)に対し麾下第二水雷戦隊司令官木村昌福少将指揮官とする挺身部隊の編成発令し22日以降水上部隊巡洋艦1-2隻、駆逐艦4-6隻)ですみやかにミンドロ島突入することを下令した(NSB電令作第838号)。カムラン湾所在第二水雷戦隊旗艦大淀)を基幹に、フィリピン近海存在していた日本海軍艦船がかき集められた。第二遊撃部隊側(志摩中将木村少将)は駆逐艦のみによる12月23日サンホセ突入案を南西方面艦隊参謀長有馬馨少将陸軍南方総軍司令部意見具申したところ、日本海軍陸軍作戦打ち合わせが全く出来ていないことが判明し第二遊撃部隊側を唖然とさせた。 当時第四航空戦隊司令官松田千秋少将)の航空戦艦2隻(日向旗艦〕、伊勢)も第二遊撃部隊所属しており、カムラン湾停泊していた。作戦実施にあたり第二遊撃部隊指揮官志摩清英第五艦隊司令長官)は重巡洋艦足柄挺身部隊編入し遊撃部隊旗艦日向変更する重巡羽黒戦闘参加できなかった。 また木村少将旗艦軽巡洋艦大淀から駆逐艦変更する。その理由として「巡洋艦よりも小回り利き機動性のある駆逐艦選んだ」・「臨時追加され大淀足柄よりも第一水雷戦隊司令官として昭和18年より麾下にありレイテ沖海戦の際には座乗したことのある意思疎通容易な選んだ」・「大淀足柄借り物としての意識あったから」ともいわれる志摩中将第五艦隊長官)は「それならいっそのこと長官全部隊を率いて本作戦を指揮する方が適当だとも考えたが、木村司令官面子もあり、計画の変更徒らに事を紛糾させる虞があるので、歴戦経験者たる木村司令官一任することにした」と回想している。 12月22日夕刻、礼号部隊カムラン湾移動12月25日夜のミンドロ島突入計画されたが、天候悪化による部隊集結遅延から、26日夜の突入変更された。給油作業などの出撃準備進められた。

※この「第二遊撃部隊の作戦準備」の解説は、「礼号作戦」の解説の一部です。
「第二遊撃部隊の作戦準備」を含む「礼号作戦」の記事については、「礼号作戦」の概要を参照ください。

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