立候補者の擁立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 01:06 UTC 版)
「2008年自由民主党総裁選挙」の記事における「立候補者の擁立」の解説
9月2日に、麻生は党役員会後の記者会見でいちはやく立候補を表明した。党内では反麻生の立候補者を擁立する動きが起こり、5日に石破茂、8日に与謝野馨と小池百合子、9日に石原伸晃と次々に立候補を表明した。山本一太と棚橋泰文は出馬の意向を示していたが、推薦人が集まらずに立候補を断念した。かくして今回の総裁選挙は、下馬評で有利とみられている麻生に石破、石原、小池、与謝野の4名が挑む構図となった。 9月10日の告示日には麻生、石破、石原、小池、与謝野の5名が立候補し総裁選挙が始まった。立候補者数は1972年に立候補制となって以降、最多の人数となった。また、小池は女性で初めての自民党総裁選立候補者になった(落選するも、その後2016年に衆議院議員を辞職し同年の東京都知事選挙に立候補し当選、女性初の東京都知事に就任、2020年再選)。 前年の総裁選挙の反省から、極端な派閥単位の乗り合いは避けられる形になった。 特に最大派閥の町村派は、自派出身の首相が4代続いている上に、2代連続の「政権投げ出し」との批判を受けたこともあり、森喜朗を中心に自派閥の総裁候補の支援の自粛を呼びかける動きもあった。他方で、中川秀直らはこれに反発し、自派閥の候補である小池を支援する動きを見せた。元首相の小泉純一郎も小池を支持する旨表明したのに対し、派閥領袖の町村信孝や元首相の安倍晋三は、麻生支持に回った。 伊吹派が麻生支持を表明するなど派閥単位での動きはあったが、極力自由投票とする方針が採られた。 前回まで麻生と対立していた選対委員長の古賀誠は、一転して麻生を支持する旨表明した。以前会長を務めていた地元の党福岡県連合会が「福岡県から70年ぶりの総理大臣を」「九州から(日本社会党の村山富市以来となる)総理大臣を」という方針で結束し、九州・沖縄・山口の各県連へ働き掛けを強化していることも踏まえ、自らの役目柄衆議院総選挙への影響も考慮し「党派より地元」という方針に傾いた。 山崎派は所属する石原が立候補していることもあり、領袖の山崎拓は誰を支援するかは明確にせず、派としての拘束はしないことを決めた。
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