破壊者たち
破壊者たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 04:59 UTC 版)
朽目 洋二(くちめ ようじ) 修験者。無頼漢な出で立ちで自らの験力に自信を持っており、不遜な態度を取ることから紅からは「外道」と評されている。 双亡亭破壊作戦に関わるが、屋敷内に飾られた肖像画に取り込まれ、子供のころに友達から廃屋に置き去りにされ見捨てられたという記憶を突かれて人ならざる者と化す。マーグ夫妻と交戦し瀬戸際まで追いつめるも、紅とアウグスト博士の支援を受けたジョセフィーンの火炎攻撃によって倒される。 鬼離田三姉妹(きりたさんしまい) 心霊能力者。長女の菊代、次女の雪代、三女の琴代の三姉妹。 姉妹の1人に瞳を集め相手の弱点を瞬時に見極める力や、「お糸童子」などの鬼神を依り代に召喚して使役する力を持つ。 父は双亡亭に関わる何者かであり、母は19歳の時に双亡亭の近辺で神隠しに遭い、姉妹を出産してすぐに死亡した。その後、祈祷師に引き取られ厳しい修行を受けるようになるも、その素性のため周囲からは「バケモノの子」と呼ばれ畏怖されていた。こうした境遇を「辛い目に遭っているのは本当の自分ではない」と偽り、無理に笑顔を作ることで耐えていた。 菊代は双亡亭破壊作戦の最中に屋敷の秘密に気付いた様子だったが、肖像画に取り込まれ人ならざる者と化す。雪代と琴代は、敵に回った菊代により画の中に取り込まれ、過去の記憶を突かれて体を乗っ取られそうになるも、凧葉と紅の協力により生還する。 トラヴィス・アウグスト アメリカ合衆国の科学者。 アメリカ超自然現象研究会のメンバーで、科学的な立場から心霊現象や超常現象を探ろうとする。娘のナンシーや養女のフロル、助手らと共に双亡亭破壊作戦に関わる。両腕には携帯式の電磁放射システム「転換機(リバーサー)」を装着しており、強力な電磁エネルギーを放射することで物体や霊体を倒す。マックスやカークによれば時間の浪費を嫌い、研究に没頭するあまり周囲の人を顧みない性格だという。 フロル・ホロパイネン アウグスト博士の養女で、アメリカ超自然現象研究会のメンバー。フィンランド出身の15歳。 物体を瞬間的に移動させる能力(アポーツ)、遠距離の能力者と交信可能なテレパシー能力を持つが、能力の使用後は体力を消耗する傾向があり、さらに体の弱さもあり大量の物質を移動させることはできない。フィンランド時代には奇妙な能力ゆえに両親から「パホライネン(悪魔)」と蔑まれ、級友からも敬遠されていたが、アウグスト博士の研究に協力するため養女となる。 双亡亭破壊作戦では肖像画に取り込まれそうになるが、凧葉と紅に助けられる。人ならざる者たちを追って屋敷の最深部に侵入し、包囲される中、身命を賭して大量の液体窒素を移動させようと試みる。 ナンシー・アウグスト アウグスト博士の娘で、アメリカ超自然現象研究会のメンバー。 肖像画に取り込まれ、子供のころに父から学業成績のことで厳しい叱責を受けたという記憶を突かれて、人ならざる者と化す。 マックス、カーク、グラハム アメリカ超自然現象研究会のメンバー。アウグスト博士と同様にリバーサーを装着しており、カークはボクシングの心得がある。 マックスとカークは肖像画に取り込まれて人ならざる者と化し、アウグスト博士や宿木の前に立ちはだかるも、最終的に凧葉や紅らの支援を受けた博士の放電によって倒される。グラハムは高校を飛び級で卒業した天才でありフロルとの交際を希望していたが、肖像画に取り込まれ生死不明となる。 ジョセフィーン・マーグ、バレット・マーグ 車椅子姿の妻・ジョセフィーン、資産家の夫・バレットの老夫婦。 ジョセフィーンは「パイロメアリー」という人形を使って炎を操り(パイロキネシス)、霊体や物体を倒す力を持つ。バレットは妻の車椅子を押しながら、相手の攻撃に対応できるほどの俊敏性と怪力の持ち主。
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