直接検出
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2005年3月22日、NASAはスピッツァー宇宙望遠鏡を用いた観測で惑星から放出される赤外線を検出したと発表し、これは系外惑星からの放射の初めての直接的な検出となった。これは惑星からの光を恒星からの光と空間的に分解した観測では無いが、惑星が恒星の背後に隠れる二次食を用いた観測である。つまり、惑星が主星の背後に隠れており惑星からの光が地球から見えない際のスペクトルと、その前後の恒星と惑星の放射が混じったスペクトルを比較して差分を取ることで、惑星からの放射を抽出することができる。この観測からは、惑星の表面温度が少なくとも 750℃であることが判明した。また HD 209458 b は比較的大きな半径を持っているため、付近に別の天体が存在して軌道離心率が大きくなり、潮汐力の効果によって半径が大きく維持されているのではないかと考えられていたが、この観測で惑星の軌道が円軌道であることが確かめられた。
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直接検出
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「Weakly interacting massive particles」の記事における「直接検出」の解説
直接検出とは、暗黒物質が地球実験室の検出器を通過する際のWIMPと核の衝突の影響を観測することである。ほとんどのWIMPモデルは、間接的な検出実験を成功させるには、十分な数のWIMPを大きな天体に取り込む必要があることを示しているが、これらのモデルが正しくない、もしくは暗黒物質現象の一部しか説明していない可能性がある。したがって、コールドダークマターの存在の間接的な証拠を提供することに専念する複数の実験があっても、WIMPの理論を固めるために直接検出測定も必要である。 太陽や地球に遭遇するほとんどのWIMPは何の影響もなく通過すると予想されるが、十分に大きな検出器を通過する多数の暗黒物質WIMPは、観測するのに十分な頻度(少なくとも1年に数回程度)で相互作用することが期待される。 WIMPを検出する現在の試みの一般的な戦略は、大容量にスケールアップできる非常に感度の高いシステムを見つけることである。これは、ニュートリノの発見と(今では)日常的な検出の歴史から学んだ教訓に続くものである。
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