白雨(しらさめ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/19 10:08 UTC 版)
男嫌いの絶対零度美女。その名を表すような、純白の髪と美貌の持ち主。知夏いわく「女王様」。河方の儀の生け贄とされかけた所を伊織の母・茅の手引きで脱出し、その際に知夏達と出会う。伊織とは犬猿の仲。知夏から緋剣として指名を受ける。元は貴人の娘だったが実父である鷲見の策略により遊女の身分に落とされていたが、彼女が新暦の緋宮から緋剣に選ばれたと知った父により、再び貴人の身分を取り戻す。口は粗暴であるが知夏に深い恩義を感じており、彼女の安全を何より優先するようになる。行方不明となった知夏を捜索して滸楽の里へたどり着き、そこでかつて同じ生け贄だった真知と再会し、彼女達の変化に驚き、やがて滸楽達との暮らしに安らぎを見出だす。蒸槻の緋宮である知夏に滸楽と共に暮らすことを促すなど、その傾倒ぶりは知夏を動揺させた。滸楽に心引かれながらも知夏を優先する姿勢は変わらなかったが、都から逃げ延びた際に、かつての部下である咲耶から、囚われた滸楽達とその仲間達の身の安全を保証する代わりに、知夏を呼び出せと要求され、迷いながらも応じてしまう。最後まで自分の選択に葛藤し苦しんでいたが、当の知夏に叱咤される形で滸楽を生かす為に知夏を裏切ることになる。火々裏や月神により甦りを果たした知夏が滸楽と合流したことを知っても、裏切りの一件から物語の終盤まで彼女の前に現れることはなかったが、龍神に神力を奪われ殺されかけていた知夏を守る為に駆けつける。かつて花神の為に死んだ花守の乙女の末裔ゆえ、知夏を救えたとの事。彼女の裏切りは知夏に大きなショックを与えたが、知夏への忠誠や真心は強く、白雨に対し良い感情を抱かぬ胡丁でさえ、裏切りの件を知ってなお、彼女を清廉な芯をもつ「どこまでも相手を想う女」だと評した。本編にて知夏と和解することはなく、裏切りの報いとして死罪を求め、知夏を激昂させた。歴が知夏から春日に移って緋剣の力を失った後に静かに帰鼓挺を後にしたが、実は滸楽に引き留められており、知夏と遠凪の会話を物陰から聞いていた。嗚咽が周囲に丸聞こえであり、居合わせた全員が彼女の存在を黙認し、白々しい芝居を打った。最終巻で滸楽との間に女児を生むと知夏の夢見で示唆され、外伝にて胡丁の助けを得て無事に女児を出産し、美火野と名付けられた。父親については明言されておらず、彼女が「白雨様」と敬われ、助産婦が遠凪に祝いを述べている場面があるが、関連は不明。娘に知夏のことを話していたらしく、数年後に話に出てくる鉄花を探して洲沙と共に集落を訪れた娘が知夏と出逢い、そこでようやく知夏との和解が叶うことが示唆されている。
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