発生地域とは? わかりやすく解説

発生地域

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 09:26 UTC 版)

蜂群崩壊症候群」の記事における「発生地域」の解説

2006年秋から現在にかけてセイヨウミツバチ一夜にして大量に失踪する現象米国各地発生、その数は米国飼われているミツバチの約4分の1になったヨーロッパ養蜂家においても、スイスドイツでは小規模な報告ではあるが、他にもベルギーフランスオランダポーランドギリシアイタリアポルトガルスペインにおいて同様の現象遭遇している。また、CCD可能性のある現象台湾でも2007年4月報告されている。 1971年から2006年にかけ、米国における野生種ミツバチ数が激減(今ではほとんど存在しない)し、養蜂家保有しているミツバチコロニーいささかゆるやかに、しかし顕著に減少した。これは、都市化農薬使用アカリンダニ (Acarapis woodi)やミツバチヘギイタダニ (Varroa mites)、商業養蜂家撤退などの要因重なって累積的に減少しているものだが、2006年終わりから2007年始めにかけ、減少率大きな比率となり、「蜂群崩壊症候群(CCD)」の名称を用いて突発的なミツバチ失踪現象を表すことが提唱された。2004年から2005年の冬に同様の現象発生しミツバチヘギイタダニよるものとされたものの、断定には至っていない。過去発生した事例についても原因明らかになっていない1990年代初めからヨーロッパ全域フランスベルギーイタリアドイツスイススペインギリシアポーランドオランダドイツオーストリアイギリスなどでも完全にCCD原因だとは認められていないものの、同様の消失発生している。ほかにインドブラジルでも報告され日本でも類似症例報告されている。 症状最初に観察されCCD現状報告されている米国ではジョージア州オクラホマ州ペンシルベニア州ウィスコンシン州カリフォルニア州はじめとする複数の州のグループそれぞれ解析されている。北アメリカ全体ではカナダ24の州でもCCD報告されており、ケベック州のある養蜂家は、養蜂している40%が死亡した述べている。合衆国では2006年から2007年養蜂25%消失した。 しかし、報告されたこれら全ての例がCCDであると断定するには不確かな点が多い。CCDはかなり知られてはいたものの、症状事細かに述べられることは稀であったためである。例えば、ドイツではヨーロッパで最初にCCD報告されたが、ドイツ国家養蜂家組合によれば40%のミツバチコロニー絶滅したものの、科学的な検証行われていないため、2007年5月には「ドイツではCCD断定できる事例発生していない」とドイツメディア報道した

※この「発生地域」の解説は、「蜂群崩壊症候群」の解説の一部です。
「発生地域」を含む「蜂群崩壊症候群」の記事については、「蜂群崩壊症候群」の概要を参照ください。

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