病的窃盗とは? わかりやすく解説

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クレプトマニア

別名:窃盗症、病的窃盗、万引き依存症
英語:kleptomania

窃盗行為への衝動駆られ常習的に窃盗行ってしまう精神的症状依存症と同じ精神的病理一種として扱われる

クレプトマニアは「ものを盗む」行為そのもの目的となっている点を特徴とする。「買う金がない」というような経済的事情も、「どうしても手に入れたい」というような物欲も、動機には含まれない。むしろ、盗み行為に伴うスリルや、盗み成功した際の達成感などを得ることが主な動機であることが多い。

窃盗行為繰り返し行うという点もクレプトマニアの特徴である。たとえ現行犯で厳重注意受けたり逮捕されたりしても再犯及んでしまう場合が多い。

いわゆる万引き常習犯などの中にはクレプトマニアがいる。

クレプトマニアは一種精神障害病状であり、当事者自律できない状況にある。クレプトマニアと疑われる場合専門医診療治療を受ける等の対処が必要となってくる。

窃盗症

(病的窃盗 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/20 08:41 UTC 版)

窃盗症
概要
診療科 精神医学, 心理学
分類および外部参照情報
ICD-10 F63.2
ICD-9-CM 312.32
MeSH D007174

窃盗症(せっとうしょう、: kleptomaniaクレプトマニア)は、経済的利得目的以外で、窃盗行為という衝動を反復的に実行する症状・行動嗜癖で、精神障害の一種である[1]

概要

これは、「利益のための窃盗」という金銭目的よりも、窃盗行為実行時の緊張感と成功時の満足感が目的であり「窃盗のための窃盗」といわれている。衝動制御障害に含まれる「放火のための放火」を繰り返す放火症と同様に、自身の行動する地域で窃盗や放火などの「衝動」を繰り返す。

彼らが「衝動」を起こす地域では、彼らが逮捕されない限り被害を受け続けるため、被害店舗の破綻などに繋がることもある。他者に被害をもたらす病であり、被害を受ける側に多くの者が共感を寄せるため、周囲から理解が得られにくい病である。

その常習性から、誰かが衝動を監視し続けるのも不可能であり、心を寄せてきた親族も諦めて縁を切るケースが少なくない[2]

衝動が性的なものに起因する場合、窃盗愛好者・窃盗性愛(クレプトフィリア[3])といわれることもある。このクレプトマニアの語源はギリシャ語の語根「κλέπτειν(盗むこと)」である。

クレプトマニアに陥る人の背景には、機能不全の家庭トラウマ体験といった共通点がある。摂食障害との関連性が指摘されており、1996年の研究では摂食障害の患者の12~24%が万引きを繰り返すとされる[4]

脚注

  1. ^ 福島 1995, p. 120.
  2. ^ 福島 1995, p. 121.
  3. ^ 窃盗性愛の英訳”. 英辞郎 on the WEB. 2019年2月7日閲覧。
  4. ^ Shino Tanaka (2018年12月3日). “クレプトマニアって何? 原裕美子被告も告白、万引きをやめられない精神疾患。対応と治療法は”. ハフポスト. 2019年2月11日閲覧。

参考文献

関連項目



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