田島ヶ原サクラソウ自生地とは? わかりやすく解説

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田島ヶ原サクラソウ自生地

名称: 田島ヶ原サクラソウ自生地
ふりがな たじまがはらさくらそうじせいち
種別 特別天然記念物
種別2:
都道府県 埼玉県
市区町村 さいたま市桜区田島西堀
管理団体 さいたま市(大10・1216)
指定年月日 1920.07.17(大正9.07.17)
指定基準 植4
特別指定年月日 昭和27.03.29
追加指定年月日
解説文: 天然紀念物調査報告植物之部)第一輯 一〇九頁 参照
サクラソウ川岸等の湿生草地生育する多年生草本で,わが国では北海道南部本州九州分布する4-5月に径2-3cmの紅紫色の美しい花を数個つけるため,様々な種類観賞用に栽培されている。荒川周辺にはかつて普通に本種が生育しており,江戸時代にはサクラソウ見物園芸化などが盛んに行われ親しまれていた。大正9年指定され当時は,周辺にも分布していたものの,都市開発等により生育地減少し,現在では指定地内に生育するのみである。

天然紀念物解説 三五二頁
櫻草 Primula Sieboldii E.Morren. ノ本自生地荒川沿岸原野ニシテ春季ニハのうるし、ちようじさう、ゑんごさく、むらさきけまんからまつをう等發生夏季秋季ニハをぎ、かなむぐら繁茂ス。旧江戸時代櫻草原野今日ニ遺レルモノニニシテ該植物ノ花部ノ個体変化研究スヘキ好資料タリ

田島ヶ原

(田島ヶ原サクラソウ自生地 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:48 UTC 版)

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田島ヶ原サクラソウ自生地の碑
サクラソウ自生地のサクラソウ
自生地内のサクラソウ群生の様子

田島ヶ原(たじまがはら)および田島ヶ原サクラソウ自生地(たじまがはらサクラソウじせいち)は、埼玉県さいたま市桜区にある、国の特別天然記念物に指定されたサクラソウの自生地である。さくら草公園が整備されている。

概要

田島ヶ原サクラソウ自生地はさいたま市さくら草公園内に存在するサクラソウの自生地[1]。周囲にはさくら草公園の芝生地や野球場が存在し、北側は秋ヶ瀬橋および秋ヶ瀬公園に接する。広さは約4.2ヘクタール。「サクラソウは野生の状態において種々の先天的変異に富み、遺伝研究実験材料として、また武蔵野の古来有数の名勝地として保存の必要がある」という理由で、国の特別天然記念物に指定されている[2]

なお、柵が設けられ自生地内に立ち入ることはできない。見学通路からのみ見ることができるが、保護のため各種の制限がある。

冬にはさいたま市教育委員会による草焼きが行われる[3]

沿革

  • 1920年大正9年) - 国の天然記念物に指定される。
  • 1952年昭和27年) - 国の特別天然記念物に昇格する。
  • 1952年(昭和27年)3月29日 - 自生地の名称が土合村サクラソウ自生地に改称。
  • 1955年(昭和30年)1月1日 - 土合村が浦和市に編入合併しされ、浦和市が管理団体となる。
  • 1957年(昭和32年)7月31日 - 指定名称が田島ヶ原サクラソウ自生地と改称される。
  • 1961年(昭和36年)度 - 指定地の公有化を開始する。
  • 1962年(昭和37年)度 - 指定地の公有化がほとんど終了する。
  • 1965年(昭和40年)度 - 囲柵や境界標を設置する。
  • 1966年(昭和41年)度 - 石製の標柱を設置する。
  • 2001年平成13年)5月1日 - 浦和市・大宮市与野市が合併し、さいたま市が発足。同市が管理団体となる。

地理

埼玉県さいたま市桜区西側の大字田島・大字・大字西堀にまたがっている。荒川および鴨川に挟まれた堤外地である。交通手段は東武東上線志木駅から国際興業バス浦和駅西口行(中浦和駅経由)に乗車し、さくら草公園停留所下車。自生地北側に駐車場も備えられている。南側を武蔵野線が、北側を埼玉県道40号さいたま東村山線埼玉県道79号朝霞蕨線(志木街道)が通る。

さくら草まつり

毎年4月の第3土曜日・日曜日には「さくら草まつり」がさくら草公園内にて開催され、多くの屋台などが並ぶ。浦和駅西口から会場までの臨時バスが運行される。

脚注

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関連項目

外部リンク

座標: 北緯35度50分16.6秒 東経139度36分54.3秒 / 北緯35.837944度 東経139.615083度 / 35.837944; 139.615083



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