球界に対するスタンス
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引退後は巨人OBであることを公言しており、解説者を務めていた頃は巨人寄りの発言が多かった。2007年6月11日、巨人V9時代のメンバーとして始球式に参加している。2008年には川上哲治との連名となった「永久欠番シリーズ」でも取り上げられた。 同時に、国鉄OBであることも公言している。1987年の国鉄分割民営化の際に新聞に寄せたコメントの中では、労使が一体となって応援していたことを懐かしんでいた。2001年に開かれた長谷川良平の野球殿堂入りを記念する祝賀会では「俺のふるさと国鉄スワローズはもうない。今でもカープファンの中にいられる長谷川がうらやましい」と、国鉄スワローズに対する思いを吐露していた。OBのオールスターゲームに参加した際は、巨人のユニフォームと国鉄のユニフォームの両方を着用したが、長嶋茂雄が参加した場合は国鉄のユニフォームを着ることが多かった。「国鉄スワローズというチームはもうなくなったから」との理由から、国鉄の後身である東京ヤクルトスワローズと関わりを持つことは少なかった。ただし、同年、田口周・箱田淳・丸山完二と共に国鉄・サンケイ・ヤクルトのOB会組織統一によるNPO法人「つばめスポーツ振興協会」設立に尽力。2009年1月16日にはOB会総会で挨拶をし、5月24日には始球式に出席している。 自ら監督を務めたロッテについても愛着があり、日本テレビの解説者時代の1989年に行われたオープン戦ではロッテ寄りの解説を行い、ロッテの選手達には伝わっていないが興奮して放送席からロッテ選手に対して指示を出していた。のちに千葉ロッテマリーンズがOBデーを開催した時は、有藤道世らと共にOBの一人としてマリーンズや前身のオリオンズのユニフォームを着て出場している。また、2020年1月21日に開かれた金田の「お別れの会」では開催2日前に急逝したロッテのオーナー・重光武雄からの弔電が読み上げられ、息子の金田賢一から金田が晩年によく重光との思い出話をしていた、というエピソードを明かしている。 球界の活性化のためには「巨人はパ・リーグに行くべき」だと主張している。 北京オリンピック野球日本代表の監督を務め、4位に終わった星野仙一について「それだけの力がない。名前が先行しているだけで、大監督なんかじゃないんだよ」「采配見ててもあれしか出来なかっただけの能力の問題。コマーシャルに出演したり、『わしやったら上原を1週間で治してみせる』などと言っていたが、これは完全な驕り。言っちゃいけない言葉を言ったら、神様は勝たせてくれない」と星野を批判した。WBCの監督は人間的にアクがないとの理由から若松勉を推薦しており、「監督という仕事は何となく愛される男性がした方がいい。ものすごく険がある人間はやらないことだね。(険がある人物とは、との問いに)特に金田、星野はやらない方がいい。典型的にやっちゃいけないのがここにおるがね」と述べている。巨人で400勝達成した時、ロッテの監督として日本一を達成した時、の負け投手はいずれも星野であった。
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