狩野川台風との類似性とは? わかりやすく解説

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狩野川台風との類似性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 03:41 UTC 版)

令和元年東日本台風」の記事における「狩野川台風との類似性」の解説

この台風日本接近しつつあった10月11日気象庁記者会見開き、「台風19号は非常に強い勢力保ったまま、12日東海地方または関東地方上陸する見込みで、静岡県伊豆地方中心に甚大な被害もたらし1,200人以上の死者行方不明者出した1958年狩野川台風匹敵する記録的な大雨となる恐れもある。」と発表し警戒呼びかけた。会見した梶原靖司予報課長は、この狩野川台風例示した理由について、「台風19号予想される現象あるいは災害程度著しということから例に挙げた」と説明し、「狩野川台風取った進路勢力あるいは北上速度なども、台風19号類似している点がある。あるいは台風の大きさなども含めて。」とし、「そういった類似性も高いため、説明用い判断をしたところです。」と語ったという。 この台風も、狩野川台風類似した進路辿って12日伊豆半島上陸したが、61年前に狩野川台風により甚大な被害受けた静岡県伊豆の国市では、「狩野川台風級」との警告により住民迅速な避難つながって犠牲者ゼロとなったまた、狩野川台風後に整備され狩野川放水路開放されたことで放水路効果発揮し狩野川氾濫に至ることはなく、本流での河川堤防決壊氾濫被害食い止められた。まさに、過去記憶教訓、あるいはそれにより進められ対策などが、流域被害軽減つながった成功事例と言える。ただし本流氾濫被害食い止めた一方で沼津市函南町などでは、狩野川水位上昇して支流から排水しきれずにあふれる支流域で内水被害発生し流域自治体からは第2放水路整備求め意見も出るなど、治水対策新たな課題突きつけられた。国土交通省沼津河川国道事務所のまとめによると、この台風の総降水量伊豆市湯ケ島雨量観測所で(狩野川台風上回る)778mmを記録長時間にわたり激しい雨が降り清水町長泉町観測所では氾濫危険水位一時越えた台風接近に伴う水位上昇見込み同事務所は12日午前5時40分から放水路開放して、翌13日午前11時頃まで分流した結果放水路が無い場合想定比べ実際水位は1.85m下回った推計する放水路無かった場合には、越水決壊発生し沼津市伊豆の国市などで1万6千戸家屋鉄道道路浸水する同事務所は想定する

※この「狩野川台風との類似性」の解説は、「令和元年東日本台風」の解説の一部です。
「狩野川台風との類似性」を含む「令和元年東日本台風」の記事については、「令和元年東日本台風」の概要を参照ください。

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