無線アクセスネットワーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/03 17:54 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動無線アクセスネットワーク(英語: Radio Access Network, RAN)は、移動体通信システムを構成する部分の一つで、無線通信を提供する。
通常、それらは携帯電話やその他の機器(User Equipment, UE)とコアネットワーク(Core Network, CN)とを接続する役割を持っている。
無線アクセス技術を実装している 。 概念的には、 携帯電話 、コンピューター、またはリモートで制御されるマシンなどのデバイス間に存在し、 コアネットワーク (CN)との接続を提供する。 規格に応じて、携帯電話やその他のワイヤレス接続デバイスは、 ユーザー機器 (UE)、 端末機器 、 モバイルステーション (MS)などと呼ばれる 。 RAN機能は通常、コアネットワークとユーザー機器の両方に存在するシリコンチップによって提供される。
無線アクセスネットワークタイプの例は次のとおり。
- GRAN : GSM無線アクセスネットワーク
- GERAN :基本的にGRANと同じであるが、EDGEパケット無線サービスの包含を指定する
- UTRAN : UMTS無線アクセスネットワーク
- E-UTRAN : Long Term Evolution(LTE)高速かつ低遅延の無線アクセスネットワーク
単一のハンドセット/電話を同時に複数の無線アクセスネットワークに接続することも可能である。 これが可能なハンドセットは、デュアルモードハンドセットと呼ばれることもある。 たとえば、ハンドセットがGSMとUMTS(別名「3G」)の両方の無線アクセス技術をサポートすることは一般的である。 このようなデバイスは、ユーザーがサービスの中断に気付くことなく、進行中の通話を異なる無線アクセスネットワーク間でシームレスに転送する。
RANの例
関連項目
- IP接続アクセスネットワーク
- C-RAN
- 仮想化無線アクセスネットワーク (vRAN)
無線アクセスネットワーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/20 13:29 UTC 版)
「Universal Mobile Telecommunications System」の記事における「無線アクセスネットワーク」の解説
UMTSには、異なる無線インタフェースや周波数帯を使用した基地局群で構成される UMTS Terrestrial Radio Access Network (UTRAN) についても規定している。 UMTSとGSM/EDGEはコアネットワーク(CN)を共有でき、GERAN(GSM/EDGEのRAN=無線アクセスネットワーク)の代替無線アクセスネットワークとしてUTRANが使え、通信可能範囲とサービスのニーズによってRAN間で透過的に切り替えが可能である。このため、UMTSとGSM/EDGEの無線アクセスネットワークは集合的に UTRAN/GERAN と呼ばれることがある。 UMTSネットワークはGSM/EDGEと統合されていることが多く、GSM/EDGEのネットワークもIMT-2000の一部とされている。 RAN(無線アクセスネットワーク)のUE(ユーザー機器)インタフェースは、第一にRRC (Radio Resource Control)、RLC (Radio Link Control)、MAC (Media Access Control) というプロトコル群から成る。RRCプロトコルは接続確立、測定、無線ベアラサービス、セキュリティ、ハンドオーバー決定などを処理する。RLCプロトコルは Transparent Mode (TM)、Unacknowledge Mode (UM)、Acknowledge Mode (AM) の3つのモードに分かれている。大まかに言えば、AMはTCPに似ていて、UMはUDPに似ている。TMモードでは上位層のSDU (Service Data Unit) にヘッダを追加せずに下位層に渡す。MACは上位層(RRC)で設定されたパラメータに従い、無線インタフェース上のデータのスケジューリングを処理する。 データ転送に関連する属性群を Radio Bearer (RB) と呼ぶ。この属性群はTTI (Transmission Time Interval) における最大許容データを決定する。RBにはRLC情報とRBマッピングが含まれる。RBマッピングは「RB⇔論理チャネル⇔伝送チャネル」のマッピングを決定する。信号メッセージは Signaling Radio Bearers (SRBs) 上で送られ、データパケット(CSおよびPS)はデータRB上を送られる。RRCとNASメッセージはSRB上で送られる。 セキュリティとしては、完全性と暗号化の2つの手続きがある。完全性とは、メッセージの資源を検証し、第三者が無線インタフェース上でメッセージを改竄していないことを保証することである。暗号化は無線インタフェース上のデータを第三者が盗聴するのを防ぐ。SRBには完全性と暗号化の両方が適用されるが、データRBには暗号化のみを施す。
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