灘の酒造用具
名称: | 灘の酒造用具 |
ふりがな: | なだのしゅぞうようぐ |
種別: | 生産、生業に用いられるもの |
員数: | 566点 |
指定年月日: | 1971.12.15(昭和46.12.15) |
所有者: | 菊正宗酒造株式会社 |
所有者住所: | 兵庫県神戸市東灘区御影本町1丁目7番15号 |
管理団体名: | |
備考: | 内訳:水場関係23点、洗場関係12点、釜場関係63点、もと場関係56点、 造蔵関係29点、槽場関係25点、澄場関係40点、窯場関係35点、 精米関係15点、出荷関係47点、販売関係90点、酒蔵生活関係59点 信仰儀礼関係9点、その他63点 |
解説文: | 灘の酒造用具は、昭和46年12月15日に指定された「灘の酒造用具」(昭和46年文部省告示第148号)303点に、精米関係・出荷関係・販売関係・酒蔵生活関係・信仰儀礼関係など263点を平成12年12月27日に追加指定したものである。 灘は、東は武庫川(西宮市)から西は生田川(神戸市中央区)の近傍に至るまでの、おおよそ六里ほどの沿岸地域の総称である。灘五郷とは東から今津・西宮・魚崎・御影・西郷の五郷をいい、18世紀以降に江戸向けの酒造業が発達し、今日に至る全国有数の酒造地帯が形成された。灘の酒が江戸で好評を博した要因には、宮水・摂津の米、吉野杉の香り、丹波杜氏の技量、六甲の寒気、摂津の海の湿気などが指摘されるが、江戸という巨大消費地に必要な大量の清酒の供給を可能にした重要な要素の一つに、水車を使用した精米工程による量産化があげられる。また、早くから酒造会社が独自に販路を獲得する努力を払ったことも見逃せない。 この用具は、こうした灘の酒造を支えた水車精米用具と出荷・販売関連用具のほか、杜氏が使用した酒造関係の用具や酒蔵生活用具などがある。この地域の酒造に関する用具が網羅的に収集されており、我が国の酒造の様相を知る上で重要なものである。 |
生産、生業に用いられるもの: | 瀬戸の陶磁器の生産用具及び製品 瀬戸内海の船図及び船大工用具 瀬戸内海及び周辺地域の漁撈用具 灘の酒造用具 牟礼・庵治の石工用具 甲州西山の焼畑農耕用具 留萌のニシン漁撈 |
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