潮汐固定とは? わかりやすく解説

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ちょうせき‐こてい〔テウセキ‐〕【潮×汐固定】

読み方:ちょうせきこてい

天体自転と公転周期等しくなること。相手天体に及ぼす重力大き場合自転対し潮汐力トルク生じることによって、公転する天体のある一方向が主天体向いたまま力学的に安定した状態になる。地球と月のほか、火星木星の衛星などに見られる潮汐ロック同期回転


自転と公転の同期

(潮汐固定 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/23 04:32 UTC 版)

自転と公転の同期(じてんと こうてんの どうき)とは、互いの重力に引かれて共通重心の周りを公転している2つの天体の、一方または両方が、常に相手に同じ面を向けて回転する現象をいう。すなわち、自転周期と公転周期が等しくなっている現象である。


  1. ^ a b 谷口宗敬 (2017年8月14日). “TRAPPIST-1の惑星系は太陽系よりも古いと判明。生命には厳しい環境も、存在可能性は否定せず”. 公式ウェブサイト. Engadget日本版. 2017年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月4日閲覧。 “至近距離にあるTRAPPIST-1の潮汐力によって自転と公転が同期してしまっていても、常に昼間の暑い側から、常に夜になっている寒い側に大気が対流することで、ちょうどよい環境のエリアが存在することも考えられます。”
  2. ^ Leconte et al. (2015). Science 347: 632. Bibcode2015Sci...347..632L. 
  3. ^ Role Reversal: Planet Controls a Star
  4. ^ a b Malhotra, R. (1998). “Orbital Resonances and Chaos in the Solar System”. Solar System Formation and Evolution: ASP Conference Series 149: p.37. Bibcode1998ASPC..149...37M. 


「自転と公転の同期」の続きの解説一覧

潮汐固定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 01:02 UTC 版)

グリーゼ581c」の記事における「潮汐固定」の解説

グリーゼ581からは少し離れているため、グリーゼ581c片面を常に主星に向け、もう片方永久に主星見せる事がない、潮汐力による「潮汐固定」(自転と公転の同期)を受けているとされている。主星観測から、グリーゼ581c円形軌道である事が示されているが、より古い研究では0.10から0.22の軌道離心率の値が求められている。これほど軌道歪んでいれば、公転軌道上で表面温度大きな差が生じる。惑星主星に近い時は潮汐力が強いので、惑星は「擬似同期(pseudo-synchronization)」とも呼ばれる公転周期よりも短い自転周期予想される。この効果の例として、水星がある。公転周期自転周期の比はおよそ3:2で、これは2回公転する毎に3回自転する事を示している。いずれにしても公転と自転同期していても、惑星秤動し、秤動している間は、惑星明暗境界線変化している。 時間経過と共に変化する惑星軌道進化モデルは、潮汐力起因する熱が地質学において重要な役割を果たすかもしれない事を示唆している。天文学者によって提案されモデルでは、この潮汐力によって生じた熱が、プレートテクトニクスなどの地質活動引き起こし木星の衛星イオの約3倍もの表面熱流束もたらす可能性新している。

※この「潮汐固定」の解説は、「グリーゼ581c」の解説の一部です。
「潮汐固定」を含む「グリーゼ581c」の記事については、「グリーゼ581c」の概要を参照ください。


潮汐固定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 05:24 UTC 版)

プロキシマ・ケンタウリb」の記事における「潮汐固定」の解説

プロキシマ・ケンタウリbは、自転と公転の同期(潮汐固定)が発生している可能性がある。これは、1:1の軌道では、惑星の同じ側が常にプロキシマ・ケンタウリ面することを意味する。1:1の潮汐固定が、惑星一部しか居住できない極端な気候につながるなど、居住可能な条件そのような状況発生する可能性があるかどうか不明である。 ただし、惑星は潮汐固定されていない可能性もある。プロキシマ・ケンタウリb軌道離心率が0.1-0.06よりも大き場合水星のような3:2共鳴または2:1などの高次共鳴に入る傾向がある。プロキシマ・ケンタウリ周辺追加惑星アルファ・ケンタウリとの相互作用は、より高い軌道離心率引き起こす可能性がある。惑星対称的(三軸)でない場合軌道離心率低くても、潮汐固定のない軌道となることが可能性である。しかし、軌道が潮汐固定されていない場合惑星マントル潮汐加熱され、火山活動増加し磁場生成するダイナモ停止する可能性がある。正確な動力学は、惑星内部構造潮汐加熱応じたその進化強く依存している。

※この「潮汐固定」の解説は、「プロキシマ・ケンタウリb」の解説の一部です。
「潮汐固定」を含む「プロキシマ・ケンタウリb」の記事については、「プロキシマ・ケンタウリb」の概要を参照ください。


潮汐固定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 14:33 UTC 版)

TRAPPIST-1」の記事における「潮汐固定」の解説

TRAPPIST-1系の7つ惑星全て潮汐固定(自転と公転の同期惑星片側恒久的に主星向けている状態)されている可能性高く表面での生命体進化困難にさせていることが示唆されている。また、可能性は低いが、一部惑星には水星みられるような自転軌道共鳴(spin-orbit resonance)が生じているかもしれない。潮汐固定されている惑星通常恒久的に主星からの光に照らされた昼側と恒久的に暗い夜側の間に非常に大きな温度差生じたことで惑星全体周回する非常に強い風発生させる可能性がある。生命体生息するのにとって最適な領域は昼側と夜側の間である明暗境界線近くになるかもしれない。もう1つ可能性として、7つ惑星間の強い相互作用によって惑星自転と公転事実上非同期状態になり、惑星表面全体主星照らされている可能性がある。

※この「潮汐固定」の解説は、「TRAPPIST-1」の解説の一部です。
「潮汐固定」を含む「TRAPPIST-1」の記事については、「TRAPPIST-1」の概要を参照ください。

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