スクリャービン(スクリアビン):演奏会用アレグロ
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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スクリャービン(スクリアビン):演奏会用アレグロ | Allegro de concert Op.18 | 作曲年: 1896年 出版年: 1897年 初版出版地/出版社: Belaïev |
作品解説
20代前半に作曲されたと考えられている。リストを想起させる華麗な演奏技巧が求められるこの作品は、1896年1月パリでのデビュー・コンサートにて、スクリャービン自身により初演された。作曲家としてよりもピアニストとして、自身のコンサート・プログラムに盛り込むべくこの作品を書き上げたものと考えられる。アレグロ・コン・フォーコと指示されたこの曲は、4分の4拍子のソナタ形式で書かれている。冒頭は、両手がユニゾンで弾く分散和音の下降音型が特徴的である。この分散和音はその後、曲全体を通して片手のパートに現れたり、オクターヴとなったりしながら姿を現し続ける。
グラナドス:演奏会用アレグロ
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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グラナドス:演奏会用アレグロ | Allegro de concierto | 作曲年: 1903年 出版年: 1906年 初版出版地/出版社: Unión misical española |
作品解説
嬰ハ長調、4分の2拍子、モルト・アレグロ、スピリトーソ。
この曲は、1903年の作曲コンクールで、審査員の全員一致で一位に輝いた曲である。
グラナドスの作品の中でも人気が高く、ステージで演奏されることも多い。
所要演奏時間は、10分前後。
非常に華やかな動きをみせる前奏部分に続き、甘く切ない歌が美しく歌われていく。シューマンやショパンの影響をうけたグラナドスの、ロマンティックな側面がよくあらわれている。一方で、オクターブを駆使した大胆な動きやかけめぐるアルぺッジョはリストの作品を想わせる。左手に支えられた推進力の中で、細かな音符を一つ一つ響かせて、全体の大きな響きをつくりあげていきたい。
演奏会用アレグロ
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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エルガー:演奏会用アレグロ | Concert Allegro | 作曲年: 1901年 |
ファリャ:演奏会用アレグロ | Allegro de concierto | 作曲年: 1903年 |
ギロー:演奏会用アレグロ | Allegro de concert | |
ブルメンフェーリド:演奏会用アレグロ イ長調 | Allegro de concert, A-dur Op.7 |
ショパン:演奏会用アレグロ イ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ショパン:演奏会用アレグロ イ長調 | Allegro de concert A-Dur Op.46 CT1 | 作曲年: 1834?-41年 出版年: 1842年 初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel 献呈先: Friederike Müller |
作品解説
1830-1841年にかけて作曲され、1841年に出版された。フリーデリケ・ミューラー嬢に捧げられている。2台ピアノもしくは独奏ピアノのための第3ピアノ・コンチェルトとして構想されたが、後年ピアノ・ソロ作品として書き改められ、仕上げられたとされている。このことを反映してか、ピアノ・コンチェルトの第1楽章の形に近い。また、作風には、この頃知り合ったリストの影響が明らかに見られ、それと同時に、後期の作品、《幻想ポロネーズ》に通じるような手法も見られる。
アレグロ・マエストーソで、イ長調の4分の4拍子で書かれたこの作品は、40小節に及ぶ規模の大きい序奏で開始し、自由なソナタ形式と捉えることができる。第41小節から開始する提示部の第1主題は、イタリア・オペラのアリアを思わせるものとなっている。それは、メロディーのみならず、付随するパートのオーケストラの諸楽器を模倣するような音形やアーティキュレーションにも見られる。それに対し、第91小節から始まる第2主題は、ショパンのノクターンを思わせるものとなっている。この2つの主題の間には、カデンツァが挿入されている。第124小節からの展開部では、主として第1主題が扱われる。そして、第200小節からの再現部においても、第1主題のみが展開される。その後、第228小節から、第2の展開部のような役割を果たす部分が開始し、オクターヴが特徴的なコーダを奏して曲を閉じる。
演奏会用アレグロ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/05/18 09:27 UTC 版)
演奏会用アレグロ(えんそうかいようアレグロ)
- 演奏会用アレグロ (ショパン)
- 演奏会用アレグロ (グラナドス)
- 演奏会用アレグロ (エルガー)
- 演奏会用アレグロ (スクリャービン)
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