法華寺縁起類とは? わかりやすく解説

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法華寺縁起類

主名称: 法華寺縁起類
指定番号 2435
枝番 00
指定年月日 1987.06.06(昭和62.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 3巻、1冊
時代区分 鎌倉南北朝
年代
検索年代
解説文:  奈良時代光明皇后によって創建された法華寺は、その後一時寺運が衰退したが、鎌倉時代中期叡尊によって復興努められた。この法華寺縁起類は、法華寺草創復興叡尊活動など具体的に伝えたのである
 『法華寺舎利縁起』は文永七年一二七〇)に叡尊法華寺舎利由来について記したもので、建治元年一二七一)、弘安四年(一二八一)、正応三年一二九〇)の追記収めている。正応三年に近い時期叡尊自筆本書写したもの考えられるが、叡尊舎利信仰深さ伝えとともに鎌倉時代南都における釈迦信仰在り方示して注目される
 『法華滅罪縁起』は法華寺草創鎌倉時代復興に関する縁起で、嘉元二年(一三〇四)十月二十九日法華寺円鏡記したもので、同寺の根本縁起である。文中には「東大寺日記」など現在逸書となっている諸書引用している点も注目される
 『法華寺結界記』は宝治三年一二四九)、正元元年一二五九)、文永二年(一二六五)、および同九年の尼衆授戒に関する史料で、授戒のための戒壇作るに際して浄域設定した様子詳しく記され受戒した尼衆の名が書き上げられている。叡尊中心とする尼衆授戒在り方伝えた現存唯一の史料である。
 『法華滅罪年中行事』は鎌倉時代末期における法華寺年中行事詳しく記したもので、元亨二年(一三二二七月法華寺の尼融施が改定した旨の奥書があるが、本書貞和三年一三四七)の追加記事のある本を南北朝時代書写したもの考えられる鎌倉幕府要人遊女長者忌日供養のことも記され当時法華寺宗教活動とその支持者を窺わせて注目される
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