決起計画とその発覚とは? わかりやすく解説

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決起計画とその発覚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/12 23:28 UTC 版)

陸軍士官学校事件」の記事における「決起計画とその発覚」の解説

参謀本部付の辻政信大尉は、陸軍士官学校幹事教頭)の東條英機少将からの依頼を受け、士官学校本科生徒隊第1中隊長転出していた。指導力を入れた辻は生徒たちから信頼集めた。辻は第1中隊佐藤勝候補生から、他中隊武藤候補生一部青年将校と共に臨時議会開催中クーデター計画していることを打ち明けられた。自身はこの陰謀参加する気はないがどうすればよいかとの相談を受け、辻は生徒隊長北野憲造大佐報告した北野から更に情報集めるようにとの命を受け、辻は佐藤に対して計画への参加指示し内偵したうえで報告せよと命じた1934年10月28日に、佐藤武藤野砲第1連隊付の磯部一等主計訪問しクーデター計画詳細について質問した磯部佐藤西田税自宅に連れていき、そこで陸軍戸山学校教官大蔵栄一大尉にも引きあわせた。佐藤具体的な計画尋ねた西田詳細な情報明かさなかった。11月入り佐藤武藤は3名の候補生連れて数度渡り村中孝次大尉自宅訪れた佐藤は、士官学校士官候補生だけで決起する計画があると述べ青年将校らはどういう計画有しているのかと質問した村中磯部生徒たちに対して自重説いていたが、話が進むうちに候補生らが士官学校武器弾薬用いて村中磯部指揮議会襲撃する話がもちあがった佐藤からの報告受けた辻は、軍事課片倉衷概要伝えた。さらに憲兵隊塚本大尉同期の辻を訪れ歩兵第3連隊安藤輝三大尉大蔵村中らが近衛歩兵第1連隊近衛歩兵第3連隊士官学校候補生らを用いて重臣政府首脳殺害し帝国議会首相官邸襲撃する計画があると打ち明けた直ち報告すべきである考えた辻と塚本片倉合流し深夜陸軍次官橋本虎之助官舎向かいクーデター計画報告した塚本からの報告受けた田代皖一郎憲兵司令官19日橋本相談した上で、翌20日11月20日)朝に村中磯部陸軍士官学校予科片岡太郎中尉の3人と佐藤武藤ら5人の候補生逮捕した。 翌1935年昭和10年3月29日第1師団軍法会議において証拠不十分で不起訴となったが、「軍紀上適当あらざるものありたる」として村中磯部停職、5人の候補生については退校させる処分下された。 辻は重謹慎30日行政処分を受け、満了後に歩兵第2連隊付に転出させられた。 村中磯部獄中から、事件が辻と片倉によるでっち上げだとして二人誣告罪告訴したが、陸軍審理をしようとしなかった。業を煮やした村中磯部停職中に粛軍に関する意見書』を執筆し三月事件及び十月事件経緯記した田中清の手記などを付して配布した2人8月2日付で免官となった

※この「決起計画とその発覚」の解説は、「陸軍士官学校事件」の解説の一部です。
「決起計画とその発覚」を含む「陸軍士官学校事件」の記事については、「陸軍士官学校事件」の概要を参照ください。

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