氷・霜・霧・雷・日照時間に関する用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 14:47 UTC 版)
「予報用語」の記事における「氷・霜・霧・雷・日照時間に関する用語」の解説
氷に関する用語用語区分説明氷 用例 初氷、海氷、流氷。 結氷 備考 a) 予報用語としては「氷がはる」を用いる。b) 湖、川、海岸などの固有名詞を付す場合には用いることもある。 用例 諏訪湖の結氷。 解氷 備考 予報用語としては「氷がとける」を用いる。 霜に関する用語用語区分説明霜 用例 霜がおりる。 霜が降る → 霜がおりる。 霜がある → 霜がおりる。 弱い霜 植物の葉などの限られた部分にしか認められない程度の霜。 備考 晩霜の時期には「弱い霜」でも霜害を引き起こすことがある。 うす霜 弱い霜のこと。 強い霜 畑の植物や地面が一面に白く見えるような霜。 初霜 秋から冬にかけて初めておりる霜。 はや霜(早霜) 秋の季節外れに早い霜。農作物に被害が出ることがある。 備考 音声伝達では「はや霜」を用いる。 おそ霜(遅霜、晩霜) 晩春から初夏にかけての霜。農作物に被害が出ることが多い。 備考 音声伝達では「おそ霜」を用いる。 霧や視程に関する用語用語区分説明視程 水平方向での見通せる距離。 備考 a) 音声伝達では「見通し」を用いる。b) 方向によって異なる場合は、通常、最小の距離をいう。 霧 微小な浮遊水滴により視程が1km未満の状態。 用例 霧が発生する。霧が薄く(濃く)なる。 濃霧 視程が陸上でおよそ100m、海上で500m以下の霧。 備考 濃霧注意報と同一基準で用いる。濃霧注意報の基準は地方によって多少異なる。 もや 微小な浮遊水滴や湿った微粒子により視程が1km以上、10km未満となっている状態。 かすみ 備考 気象観測において定義がされていないので用いない。 煙霧 乾いた微粒子により視程が10km未満となっている状態。 黄砂 アジア内陸部の砂漠や黄土高原などで強風によって上空に舞い上がった多量の砂じんが、上空の風で運ばれ、徐々に降下する現象。春に観測されることが多い。 用例 黄砂現象があった。黄砂を観測した。 雷に関する用語用語区分説明雷 雷電(雷鳴および電光)がある状態。 備考 電光のみは含まない。 用例 雷が発生する。雷が鳴る。落雷。 強い雷 落雷を伴うような雷。 激しい雷雨 → 「強い雷」や「雷を伴った激しい雨」のように雨の強さに応じた表現とする。 備考 激しいのは雷なのか雨なのかわかりにくいので用いない。 雷雲 すでに雷を伴っているか、または発生させる可能性がある雲(積乱雲)。 界雷 前線付近で発生する雷。 熱雷 夏期、強い日射により局地的に発生する雷。 熱界雷 熱雷と界雷が複合したもの。 備考 「熱的界雷」も同じ意味。 うず雷 低気圧や台風の中心付近の強い上昇流で発生する雷。 → 雷。 日照時間に関する用語用語区分説明日照時間 直射日光が雲などに遮られずに0.12kw・m -2 以上で地表を照射した時間。×.×時間とあらわす。 日照不足 日照時間が少ない状態が続くこと。農作物の生育に影響を及ぼすことがある。
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