横風用滑走路(旧C滑走路計画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:35 UTC 版)
「成田国際空港」の記事における「横風用滑走路(旧C滑走路計画)」の解説
当初の基本計画におけるC滑走路(第3滑走路)は、横風用滑走路として長さ3,200メートル・幅60メートルとして計画 されていた。横風用滑走路が整備された場合、強い北風・南風の際の着陸が容易になり、離着陸の遅れの減少、発着の効率性の向上・発着枠の増大が期待されていた。 しかし、C滑走路の用地内に空港反対派の所有地や、空港反対派支援者・協力者の一坪運動共有地が多数存在する状況であることから計画が停滞し、用地を取得した部分はC誘導路として使用することとなった。またC滑走路予定地南側部分の、航空機整備施設区域に接しているところには、駐機スポットが7スポット(512番、511番、510番、509番、508番、507番、506番)増設されており、誘導路を滑走路として再整備する際は、これらの駐機スポットを移転する必要があった。 またC滑走路南側延長線上の山武市・富里市および北側延長線上の成田市大栄地区(旧大栄町)が飛行コース下になることから、新たな騒音問題が発生する可能性があった。2009年(平成21年)9月17日、NAAはC滑走路上の6件の一坪共有地について訴訟を起こし、2013年(平成25年)4月25日、2件54人の地主に対して最高裁が持ち分売却を命ずる判決を下し、一連の裁判は4か所でNAAの勝訴、2か所が和解で終結した。 2014年(平成26年)以降、C滑走路の位置や長さを見直す動きが出始め、2015年(平成27年)11月27日に開かれた四者協議会では、新たな第3滑走路についての素案が提示された。その後、後述の新平行滑走路計画に移行することとなり、2019年(令和元年)11月5日の基本計画改定により、本計画は正式に廃止された。
※この「横風用滑走路(旧C滑走路計画)」の解説は、「成田国際空港」の解説の一部です。
「横風用滑走路(旧C滑走路計画)」を含む「成田国際空港」の記事については、「成田国際空港」の概要を参照ください。
横風用滑走路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 06:02 UTC 版)
運航回数の特に多い空港では、横風での離着陸の安定を期するため、主要な滑走路とは別に向きを変えた滑走路を設けている。このような滑走路のことを横風用滑走路という。主要滑走路より短いものである場合がほとんどといってよい[要出典]。世界の大規模空港は着陸用・離陸用の並行滑走路に加え、横風用の3本の滑走路をもつものが多い[要出典]。D滑走路建設以前の東京国際空港を一例とすると、通常使う滑走路が A 滑走路 (16R/34L, 3,000 m) と C 滑走路 (16L/34R, 3,000m) であり、 B 滑走路 (04/22, 2,500 m) は横風用滑走路である。
※この「横風用滑走路」の解説は、「滑走路」の解説の一部です。
「横風用滑走路」を含む「滑走路」の記事については、「滑走路」の概要を参照ください。
- 横風用滑走路のページへのリンク