最終的訴因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:06 UTC 版)
当初55項目の訴因があげられたが、「日本、イタリア、ドイツの3国による世界支配の共同謀議」「タイ王国への侵略戦争」の2つについては証拠不十分のため、残りの43項目については他の訴因に含まれるとされ除外され、1948年(昭和23年)夏には、最終的には以下の10項目の訴因にまとめられた。 訴因1 - 1928年から1945年に於ける侵略戦争に対する共通の計画謀議 訴因27 - 満州事変以後の対中華民国への不当な戦争 訴因29 - 米国に対する侵略戦争 訴因31 - 英国に対する侵略戦争 訴因32 - オランダに対する侵略戦争 訴因33 - 北部仏印進駐以後における仏国侵略戦争 訴因35 - ソ連に対する張鼓峰事件の遂行 訴因36 - ソ連及びモンゴルに対するノモンハン事件の遂行 訴因54 - 1941年12月7日〜1945年9月2日の間における違反行為の遂行命令・援護・許可による戦争法規違反 訴因55 - 1941年12月7日〜1945年9月2日の間における捕虜及び一般人に対する条約遵守の責任無視による戦争法規違反 被告人別の訴因と量刑 判決における被告人別の訴因と量刑は次の通り。大川周明は精神障害が認定され訴追免除、永野修身と松岡洋右は判決前に死去した。 被告人訴因量刑荒木貞夫 1,27 終身禁錮刑 土肥原賢二 1,27,29,31,32,35,36,54 死刑 橋本欣五郎 1,27 終身禁錮刑 畑俊六 1,27,29,31,32,55 終身禁錮刑 平沼騏一郎 1,27,29,31,32,36 終身禁錮刑 広田弘毅 1,27,55 死刑 星野直樹 1,27,29,31,32 終身禁錮刑 板垣征四郎 1,27,29,31,32,35,36,54 死刑 賀屋興宣 1,27,29,31,32 終身禁錮刑 木戸幸一 1,27,29,31,32 終身禁錮刑 木村兵太郎 1,27,29,31,32,54,55 死刑 小磯國昭 1,27,29,31,32,55 終身禁錮刑 松井石根 55 死刑 南次郎 1,27 終身禁錮刑 武藤章 1,27,29,31,32,54,55 死刑 岡敬純 1,27,29,31,32 終身禁錮刑 大島浩 1 終身禁錮刑 佐藤賢了 1,27,29,31,32 終身禁錮刑 重光葵 27,29,31,32,33,55 禁錮刑7年 嶋田繁太郎 1,27,29,31,32 終身禁錮刑 白鳥敏夫 1 終身禁錮刑 鈴木貞一 1,27,29,31,32 終身禁錮刑 東郷茂徳 1,27,29,31,32 禁錮刑20年 東條英機 1,27,29,31,32,33,54 死刑 梅津美治郎 1,27,29,31,32 終身禁錮刑
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