書家の異称とは? わかりやすく解説

書家の異称

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 06:43 UTC 版)

書家」の記事における「書家の異称」の解説

能書・能筆 一般的には、字を書くこと上手なこと、また、その人のことをいう。優れた書作品の意として使われることもある。日本書法教授職業とする「書家」が現れたのは江戸時代中期以降とされているが、それまで書家存在しない時代、書の上手な人を手師・能書手書き称した『万葉集』の中で「羲之」や「大王」を「テシ」(手師)と読ませ、王羲之能書代名詞としていた。今でも歴史上書人能書・能筆称している。 能書家・能筆家 能書・能筆同様に使われるが、近現代書家に対しても、多く書家からその能書たることを認められている場合使われるいわゆる書の名人書道界大御所である。中国語では書法大師書法大家という。 文人書家 篆刻家兼ね書家日本でも中国でも古今に例が多いが、中国では多芸重んじる傾向強く、特に、書・篆刻・画・詩を能くして四絶と称賛され文人書家とも称される中国呉昌碩がその代表であり、最後文人である。 書道家 古典作品根ざした書を用いいわゆる書壇や書流に属すものを書家というのに対し書道用いたパフォーマンス等の活動専らにする者を書道家と呼ぶ。書家は書、すなわち古典根ざした内面的な美意識要諦とするのに対して書道家書道、すなわち西洋的な芸術解釈から広範な活動許されることを以て行うものである。書は、文字性、構造性、言語性が必須要素であり、あくまで文字としての要素を残すことにあるため、誤字や形の間違い歴史的な仮名遣いなどの誤り厳しいため、研究が非常に重視され老いるほどにその練達磨かれる老成芸術とも呼ばれる。しかし書道においては西洋芸術許容度の広い解釈によって、これらの書の必須要素をほぼ無視してよいという解釈がされ、手軽に楽しめる利点がある。古くから独立系前衛系の書家中心に大字書、一字書呼ばれるジャンルなどで現在のパフォーマンスに近いものは行われていたが、近年インターネット発達により活動環境整えられ書道家増加傾向にある。 デザイン書家 古典作品に基づき、それを継承していく芸術表現としての書とは異なり正し字形筆法などを意識することなく、自由で独創的な表現広告観点による訴求性を重視した表現行っている書家。このような作品分野は、デザイン書道デジタル書道アート書道商業書道などと呼ばれている。

※この「書家の異称」の解説は、「書家」の解説の一部です。
「書家の異称」を含む「書家」の記事については、「書家」の概要を参照ください。

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