時間帯や放送波によってCMを行えない業種
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「コマーシャルメッセージ」の記事における「時間帯や放送波によってCMを行えない業種」の解説
詳細は「消費者金融#テレビCM」を参照 1983年の民放連放送基準改正以降、消費者金融のCMが解禁された。消費者金融のCMでは、CMは最後に、音声とともに「ご利用・ご返済は計画的に」と表示される。これは日本民間放送連盟の「消費者金融CMの取り扱いに関する放送基準審議会見解」(2003年3月7日決定)「啓発文言を一定以上の文字の大きさと秒数(1.5秒程度)で表示する」による。消費者金融のテレビCMを認める先進国は珍しく、クレサラ問題に見る自己破産の急増から、テレビCMを規制する動きがある。2003年10月から、17時 - 21時、2006年4月から加えて、7時 - 9時、21時 - 22時は、テレビCM放送を禁止しているほか、22時 - 24時の間についても各社のCMを月間100本に制限している。一時期はクレジットの中に「ストップ!借りすぎ」というアナウンスを入れていた。2006年6月から9月にかけては、「借りすぎ防止キャンペーン」として、金融会社の宣伝ではなく啓発を目的とした「ストップ!借りすぎ」というCMが、消費者金融連絡会=各社共同名義として放送されていた。また、CMの内容においても現在は「計画的な利用」を意識させる演出でなければ放送できないよう同様に規制されていることから、1990年代によく見られた自動契約機や武富士ダンサーズなどのCMは見られなくなっている。 結婚相談所のCMは、民放連放送基準の旧109条に基づき、2014年11月改正まで興信所などとともに禁止されていた。宣伝機会を求める事業者だけでなく、少子化対策を掲げている政府からもCM解禁を求める要請があり、具体的な業種名を条文から削除。この月から、業界ガイドラインに基づく認証を取得した結婚情報サービス事業者のCMに限り取り扱いを解禁した。これ以前に、2003年(平成15年)8月にフジテレビがオーエムエムジー(オーネットの前身)のコマーシャルを放送し批判を浴びたことがあるほか、民放連に加盟していないコミュニティFMで結婚相談所がスポンサーとなっている事例が存在した。 パチンコ、パチスロ機種および施設のCMは、2009年4月より、5時から9時までと17時から21時までのCM自粛時間を設けている。規制時間帯はパチンコメーカーやホールの企業イメージCMが放送されていたが、2011年4月頃から東日本大震災(福島第一原子力発電所事故含む)による影響により、業界団体の日本遊技機工業組合(日工組)が毎年更新の取り決めとして終日パチンコ、パチスロマシン本体のCM放映を自粛(禁止ではなく自主規制)し、代わりにメーカーやホールのイメージCMが放送されていた。その後、震災発生から10年が経った2021年4月からCM自粛時間を除いてパチンコ、パチスロマシン本体のCM放映を解禁した。
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