昴について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 17:18 UTC 版)
研究生の時、劇団の勧めで参加した東北新社のオーディションに合格し、芝居と声優を同時進行で学ぶ。 当時、声の仕事をする人間を新しく育てようという機運が業界全体に存在しており、制作会社から劇団などに広く呼び掛けが行われていた。付いていた講師は、演出家の佐藤敏夫と伊達康将。週1回程度で研修が始まるが、ディレクターの多忙でレッスン時間の確保が難しくなって行く。実践で覚える方針に変更された為、様々な番組のオーディションを受ける。TVシリーズ『がんばれ!ベアーズ』のアマンダ役に選ばれ、劇団の本公演に立つよりも先にデビューが決定する。アマンダを演じて行く中で、声の仕事の難しさと魅力に惹かれて行き、沢山やりたいと思うようになる。ベアーズの出演後、仕事が増え、忙しい時期が訪れる。 昴準演技員に採用された後、舞台やテレビドラマ、吹き替えなどに加え、アニメの仕事にも取り組む。 タツノコプロ作品『タイムボカンシリーズ』のオーディションに合格し、初のレギュラー出演の機会を得る。折しもアニメブーム、声優ブームの気運があり、他の事務所のマネージャーから参加者を募集している事を伝えられる。かねてより「アニメもやりたいな」と意欲があれどもきっかけが無く、「その方がいなかったら、アニメをやっていないと思うんですよ」という巡り合わせであった。翌年に出演した『超時空要塞マクロス』のヒロイン・早瀬未沙が当たり役となる(第6回アニメグランプリ 女性キャラクター部門1位)。ディズニー作品『ふしぎの国のアリス』などの海外アニメの吹き替えも担当する。 役者を志した際に目標とした10年よりも早く、芝居を始める契機でもあるシェイクスピア劇への出演を果たす。 協会の理事長であり、劇団の主宰・福田恆存の演出で悲劇『ハムレット』のオフィーリアを演じる。翌年には喜劇『夏の夜の夢』にハーミア役で出演し、昴正演技員に昇格している。また、同演出の最後の上演となった木庭久美子の作『父親の肖像』では、主演を務める。 声の出演依頼も継続され、吹き替えでは、ジュリア・ロバーツ、メグ・ライアン、ジョディー・フォスター、サンドラ・ブロック、シガニー・ウィーバーなどの女優を担当。ミッキー&フレンズのメンバーであるデイジーダックの日本語版専属声優も務める。 その後の演劇活動においては、菊池准の演出で上演された『アルジャーノンに花束を』のオリジナル・メンバーとなる。再演を重ねて、劇団の財産演目へと成長して行く。福田恆存回顧公演として三作品が連続上演された際には、詩劇『明暗』に出演。作者の実妹をモデルに理想化されたヒロインの一人を演じる。 プロデュース公演にも参加し、イプセン現代劇連続上演では、毛利三彌の演出で社会劇『ノーラ、または人形の家』に出演する。
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