『ふしぎの国のアリス』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 07:28 UTC 版)
「チェシャ猫」の記事における「『ふしぎの国のアリス』」の解説
Clip 1951 filmSterling Holloway ウォルト・ディズニー・カンパニー製作のアニメーション映画『ふしぎの国のアリス』(1951年公開)に登場するチェシャ猫は、日本語でも「チェシャ猫」と呼ぶことが多いが、ウォルト・ディズニー・ジャパンは21世紀に入ってから「チシャ猫」という名前をグッズ展開などで広く用いるようになり、こちらの名称で記憶するファンや取材者が増えた。その結果、取材記事などでも「チェシャ猫(チシャ猫)」という表記が散見されるようになった。ただし、「チシャ猫」という名称がディズニー関連でしか通用しないことは言うまでも無い。ここで「日本の」という限定詞を付けないのは、英語圏でのグッズ展開でも "Cheshire Cat (Chishia Cat)" および "Chishia Cat" という名称が見られるからである。日本初の商品展開である可能性は否めない。 チェシャ猫の声はスターリング・ホロウェイが担当した。 胴体が紫色系の横縞模様(赤紫系のピンクと青紫のツートンカラー。日本語版公式ウェブサイトの解説ではピンクと菫色〈すみれいろ〉のツートン)で頭部が赤紫という個性的なショッキングカラーの毛並みをした、相当に擬人化された猫として描かれている。原作や後述する実写映画と決定的に違うのは歯の描き方で、本作のチェシャ猫は、鋭い牙ではなく人間と同様の剥き出しにしてもギザギザにならない平らな歯をもっている。胴より少し小さい程度の大きくて太い尾も原作とは異なる特徴の一つで、杖のように使ってもいる。原作同様に飄々としていて、悪戯っぽいところも変わりないが、知的なキャラクターであり、アリスに助言を行う一方で、わざとトラブルに引き込んだりもするトリックスターの性格を強めている(原作でもトラブルに巻き込んではいるが、わざとではない)。神出鬼没で、顔だけで現れたり、縞模様だけ残して消えたりできる。漫画表現として、自分の顔をバラバラに分解することまで可能。 主人公でないにもかかわらず、ディズニーのキャラクタ-の中でも高い人気を保ち続けているものの一つである。特に女性に人気がある。飄々としているところや個性的な色合いが好まれており、グッズの新作が着実に開発され続けている。本作の主役であるアリスを差し置いてグッズ化されることも珍しくない。2010年代および2020年代、東京ディズニーランドの大人気イベントの一つであるエレクトリカルパレード・ドリームライツには、巨大なチェシャ猫のフロート車が登場する(チェシャ猫がフロート車になっていて、最上部にアリス役の演者が乗る)。また、ディズニーランド・パリと東京ディズニーリゾートでは、パレードやグリーティングにチェシャ猫が登場する。以前は世界のディズニーパークで唯一パリにだけ登場していたが、2018年(平成30年)11月からは東京でもグリーティングが始まった。
※この「『ふしぎの国のアリス』」の解説は、「チェシャ猫」の解説の一部です。
「『ふしぎの国のアリス』」を含む「チェシャ猫」の記事については、「チェシャ猫」の概要を参照ください。
- 『ふしぎの国のアリス』のページへのリンク