ディズニー関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:33 UTC 版)
ディズニー作品において、ドナルドダックを始め『わんぱくダック夢冒険』(テレビ東京版、バンダイ版)『美女と野獣』『アラジン』『マペットのクリスマス・キャロル』『ムーラン』『リロ・アンド・スティッチ』『リトル・マーメイドII Return to The Sea』などで、10役以上を担当。また、ディズニー映画(特に子供向けアニメ映画)のDVDのCMナレーションの多くを山寺が担当している。 山寺は様々なキャラクターの声を演じているが、一番演じるのが難しいキャラクターとして、上述のドナルドダックと『リロ・アンド・スティッチ』のスティッチの二役を挙げている。 ドナルドダックは声を使わず、息を使って楽器のようなイメージで音を出しているが、英語と日本語で母音と子音の関係もあって、吹替をする際に言いにくい台詞が多く、翻訳やディレクターと相談をしながら台詞を変えることもあるという。特に『ダックテイルズ』では普段ドナルドが喋らないような長い台詞が多くて大変だと語っており、また本人はドナルドのことを「何年やっていてもずっと難しいし、僕の強敵でもあります」と語っている。またドナルド役のオーディションは決まるまでに6回ほど受けたといい「まず、ドナルドの発声、あの喋り方が、ちゃんとできなくて…」と回想し、最初は複数の声優がオーディションを受けていたものの最終的には、山寺一人のオーディションになっており「受かってからもプレッシャーが大変でした」と今までに受けた中でも忘れられないオーディションだと語った。 10年以上担当しているスティッチの声に関しては、オリジナル版でスティッチを担当しているサンダース監督と同じ発声法でやってほしいと言われ、英語と日本語の声の出し方も違うので難しいと語っており、いまだに苦労しているという。 ジーニーは“人から褒められるキャラクターNo.1”であるといい、はじめて演じてから26年経つ現在でも「山ちゃん(山寺)の吹き替えしたなかで、ジーニーが一番好きです」と言われることが多く、ジーニーとは切っても切れない関係であることを話し、「ロビン・ウィリアムズがやりたい放題演じたジーニーを吹き替えるのは本当に大変でした。だからこそ声優の難しさも楽しさも教えてくれたのがジーニーだったんです」と、アニメーション版のジーニーを演じたウィリアムズのおかげで声優業の礎を築くことができたからこそ、ジーニーは山寺にとって特別なキャラクターであることも明かしている。実写化が発表されたときには、「オファーが来なかったら暴れてやろう」「俺、(オファー)来なかったら声優やめるわ」などとラジオでも話していた(ただし実際には住宅ローンがあるため辞める気はなかったという)。 そして、実写版でジーニー役を演じるのは、数多くの出演作で山寺が吹き替えを担当するウィル・スミスであった。これを聞いた山寺は「(ジーニー役のウィル・スミスは)過去に吹き替えしたことあるぞ。自分にジーニーが回ってくる確率上がったかも!」 という気持ちが強まったという。また登板が決定し、キャストが発表された際も「実は(オファーが)こなかったらどうしようという不安の方が、期待よりも大きかったんです。なのでオファーをいただいてよかったなとホッと胸をなでおろしました。そのくらい大切なキャラクターであり、作品なので」と当時の心境を告白している。実写版で特別に意識したことについては「実写版はあくまでもウィル・スミスが演じるジーニーの吹き替え。映像をしっかりと見て、ウィル・スミスの声をしっかりと聞いて、それに寄り添う形でやらせていただきました。前回から変えようという意識は特にありませんでしたが、そのシーン、そのセリフ、その映像があってこその声優なので、それにあてはめていきました」と語った。 またウィル・スミス自身も「ロビン・ウィリアムズへのリスペクトを持ちながら、その上で自分の演じるジーニーが出ていれば」と話していたといい、そういう意味でかつての(アニメ版の)ジーニーがどこかにじみ出てくるのではないかと山寺なりの分析を述べている。
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