ディズニー社のトレスマシンとは? わかりやすく解説

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ディズニー社のトレスマシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 00:09 UTC 版)

トレスマシン」の記事における「ディズニー社のトレスマシン」の解説

ディズニー社1959年公開の『眠れる森の美女』の制作6年歳月600ドルと言う莫大なコスト費やして赤字となったことから、今後アニメ制作為に省力化模索していた。当時既にゼロックス社のコピー機ゼログラフィー存在したが、これは紙にコピーすることしかできなかった。そのため、セル画に線をトレスできる機械を、ディズニー社アニメーターであるアブ・アイワークスゼロックス社と共同開発した。これがアニメ業界通称ゼロックス」と呼ばれる機械である。 トレスマシン採用され史上初の作品1960年公開の『豆象武勇伝』である。1961年公開の『101匹わんちゃん』ではトレスマシン全面的に取り入れられ大幅な省力化コストダウンなされた。ハンドトレスの線よりもあからさまに線が雑になったので、ウォルト・ディズニー嫌がったが、99匹のダルメシアンインクペン使ってセル画にハンドトレスするコスト考えると、受け入れざるを得なかった。『101匹わんちゃん』は大ヒットし、ディズニーはこれ以降、ハンドトレスに代わってマシントレスの線画使用する通称ゼロックス時代Xerox Era)」と呼ばれる時代突入する初期ゼロックスモノクロの線しか使えなかったが、ディズニー1977年公開の『ビアンカの大冒険』でミディアムグレーの色トナー開発しゼロックスで色トレス線が使えるようになった1970年代から1980年代にかけて、ディズニー社業績下降する。そのため、ディズニー社マイケル・アイズナーCEOは、ディズニーアニメデジタル化することで立て直しを図る。1990年公開の『ビアンカの大冒険 ゴールデン・イーグルを救え!』でピクサー社が開発したデジタルアニメ制作ソフトである「CAPS」を導入しゼロックス廃止してデジタル作画となった。従って1989年公開『リトル・マーメイド』が、ゼロックス使われ最後ディズニー作品である。『リトル・マーメイド』は、旧来のアナログアニメありながら大ヒットし、従って『リトル・マーメイド』は「ディズニーゼロックス時代最後作品であるとともに、「ディズニー第2次黄金時代ディズニー・ルネサンス)」の最初作品とも位置付けられるディズニーその後しばらく、手描き動画スキャンしてデジタル化していたが、アメリカ大手アニメ会社が続々とフルデジタル化する中、ディズニー社2004年公開の『ホーム・オン・ザ・レンジ にぎやか農場を救え!をもって手描き廃止宣言し2Dスタジオ閉鎖し2006年ピクサー買収するピクサー買収によってディズニーCCO兼任することになったピクサーCCOジョン・ラセター手描き好意的で、手描きアニメ復活させたが、最終的に2011年公開『クマのプーさん』最後に手描き廃止し以降フルCGとなった

※この「ディズニー社のトレスマシン」の解説は、「トレスマシン」の解説の一部です。
「ディズニー社のトレスマシン」を含む「トレスマシン」の記事については、「トレスマシン」の概要を参照ください。

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