昇圧対応・終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 05:33 UTC 版)
「京阪2000系電車」の記事における「昇圧対応・終焉」の解説
1970年代に入ると架線電圧の1500 Vへの昇圧が本格的に検討されるようになり、京阪線で最大勢力だった本系列の処遇が課題となった。本系列の分巻界磁制御の昇圧対応が困難であったことや、新しい冷房付車輌が急行を中心に投入される一方で、普通列車の冷房化のためには本系列の改造もしくは代替車両の製造が急務という状況もあり、本系列の車体や装備品を可能な限り再利用して昇圧に対応した車両に作り替えることとなった。こうして、1978年から本系列の廃車が始まり、2000系は順次、2600系へと車体を流用されていった。ただし700系(2代)→1000系(3代)と同様に車籍は受け継がれないため、書類上は「代替新造」という扱いになっている。 最後まで残った編成は、2000型1次車のみ4両という登場当時と同じ形に組み直され、宇治線を中心に運用されたが、1982年(昭和57年)に2600系への代替が完了し、2000系は形式消滅となった。 2019年(平成31年)4月現在、2000系からの車体流用車である0番台は7両編成3本が在籍する。そのうち2624と2818は2000型1次車の車体を流用した車両で(流用元の車体は2007および2008)、同年には車体の製造から60年を迎えた。 2020年4月現在も現存する2624(旧塗装)。1959年製の2000系1次車で旧車番は2007。 新塗装化された2624(前照灯LED化後) 2600系0番台後期車の2825(新塗装)。後期車は車掌台側の正面窓が一枚固定窓。 前照灯がLEDになった2803号車(同号車には転落防止幌の痕跡が残っている)
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