昇圧対応工事等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 17:08 UTC 版)
「京阪600形電車 (3代)」の記事における「昇圧対応工事等」の解説
京津線の部分廃止および京都市営地下鉄東西線への片乗り入れ開始に合わせ、大津線全体の架線電圧が直流1,500 Vに昇圧されることになったが、それに先駆け昇圧後も継続して使用されることになっていた600形は、製造当初から複電圧車として製造された700形と同様への機器の交換を含め、以下のような改造が1993年に実施された。 主電動機 - 東洋電機製造の直流複巻電動機であるTDK-8760A(70 kw)に交換。これにより出力が増大した。 駆動装置 - 分巻界磁位相制御を採用したACRF-M870-793Aに交換。 制動装置 - 回生ブレーキを併用した全電気指令式電磁直通ブレーキ(HRD-1)に交換。 補助電源装置 - 複数の電圧に対応可能な昇降圧チョッパ方式に変更。 コンプレッサー - 交流電動機駆動式に変更。 標識灯 - LED式に交換。 昇圧が実施された1997年10月12日をもって600形は京津線から撤退し、以降は2019年現在まで石山坂本線で使用されている。その後も車内への車椅子スペースの増設や2003年に実施されたワンマン化対応工事など小規模な改造が行われている。
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