旧暦日付に由来するが、現在では新暦・旧暦・月遅れで行われるもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/28 17:01 UTC 版)
「日本の年中行事・記念日の分類」の記事における「旧暦日付に由来するが、現在では新暦・旧暦・月遅れで行われるもの」の解説
日本の伝統行事はここに属するものが多い。新暦・旧暦・月遅れ(中暦)のいずれで行われるかは地域による。多くは特定日付だが、初午のように日の干支によるものもある。ここでは、正月などのように月遅れのないものや、七五三などのように旧暦日付に由来するものの、現在では専ら新暦で祝われるものもふくむ。 五節句人日の節句(七草の節句)…1月7日 上巳の節句(桃の節句・雛祭り)…3月3日 端午の節句(こいのぼり)…5月5日 七夕の節句…7月7日 重陽の節句(菊の節句)…9月9日 その他正月…1月1日(旧暦の場合は特に旧正月と呼ばれる) 初午…2月の最初の午の日 涅槃会…2月15日 灌仏会(花祭)…4月8日 夏越の祓…6月末日(新暦では6月30日、旧暦では6月(閏6月があれば閏6月)29日または30日) お盆…7月15日 八朔…8月1日 七五三…11月15日 大晦日…12月末日(新暦では12月31日、旧暦では12月(閏12月があれば閏12月)29日または30日) これら本来は旧暦日付の行事は、現在ではそのままの日付で新暦で祝われることが多いが、これだと季節感のずれが生じる。例えば七夕の場合は、新暦7月7日は梅雨の最中であり、季節や伝統をあまりに無視したものとして槍玉に挙がることも少なくない。そこで、これらの行事の季節感をなるべく合わせるため、月遅れという方式が考案され、お盆では全国的な主流となり、他の行事でも一部地域で用いられている。。 次に、代表的な伝統行事が現在日本で地域によって新暦・旧暦・月遅れのいずれの方式で行われているかを示す。ちなみに日本以外の漢字文化圏では今でも旧暦(農暦)で行うのが一般的である。 正月:全国的に新暦正月が普及し、旧正月は沖縄県や鹿児島県の奄美群島、そして中華街、あとは一部の神社の祭典や寺での行事が残っているのにとどまっている。 桃の節句:全国的な主流は新暦3月3日。東北・北陸のような積雪・寒冷地などでは旧暦3月3日か新暦4月3日(月遅れ)に行うことが多い。 端午の節句:全国的な主流は新暦5月5日。少ないながら旧暦5月5日や新暦6月5日(月遅れ)に行う地域もある。 七夕:新暦7月7日、旧暦7月7日、新暦8月7日(月遅れ)の地域が入り混じっている。旧暦または月遅れの地域は北海道・仙台(北海道でも一部新暦)が代表的であるが他にも各地に多く、国立天文台も旧暦七夕を「伝統的七夕」としてキャンペーンを行っている。 お盆:全国的な主流は新暦8月15日(月遅れ)。沖縄・奄美地方などでは旧暦7月15日(旧盆)。新暦7月15日は東京・横浜・函館など一部地域にとどまる。
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