日記のオリジナル性とは? わかりやすく解説

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日記のオリジナル性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 04:37 UTC 版)

アンネの日記」の記事における「日記のオリジナル性」の解説

作家志望だったアンネ・フランクは、手始め自分『日記』出版することを考えており、書き溜めたものを推敲する作業を自ら進めていた。よって、日記にはオリジナル原稿と、彼女自身清書による改訂稿2つ存在する。これらはどちらも完全な形では残っておらず、アンネ死後オットー・フランクによって、オリジナル原稿改訂稿相互補完する形で縮約編集された。いわば復元版である。 出版当たっては、編集過程第三者によってさらに本文削除修正ほどこされた。削除箇所多く母親への辛辣な批判である。その他に第三者に関する批判ファン・ペルス夫妻など)、若干の退屈なエピソード、性の目覚めに関する記述削除ならびに存命中の者のプライバシー保護するための配慮があった。以上のような編集加えられたため、書店並んだ日記アンネ・フランク書いたものと一字一句おなじとはいえない。しかし、内容概ねアンネ・フランク自身のものと一致しており、1960年および1981年文書鑑定では、「これらの編集作業日記オリジナリティー損なうものではない」と結論づけられた。オットー・フランク死後原本オランダ国戦時資料研究所寄付され、そこで科学的調査が行われた。その結果原本使われている紙・インク・糊は当時オランダ入手可能なものであり、原本自体アンネ自身によって書かれたものである最終報告された。また1990年ハンブルク地方裁判所原本筆跡アンネ本人のものである結論づけた。 なお、削除箇所については後の版で増補されており、2010年現在、原テキストに近い形で刊行されている。また、原本保管しているオランダ国戦時資料研究所による「アンネの日記 研究版」では、3種バージョン比較日記信憑性対す攻撃経緯筆跡鑑定インクや紙に関する科学的調査などについて研究結果詳述されている。

※この「日記のオリジナル性」の解説は、「アンネの日記」の解説の一部です。
「日記のオリジナル性」を含む「アンネの日記」の記事については、「アンネの日記」の概要を参照ください。

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