日独伊三国同盟への関与とは? わかりやすく解説

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日独伊三国同盟への関与

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 07:55 UTC 版)

白鳥敏夫」の記事における「日独伊三国同盟への関与」の解説

白鳥大島連携して防共協定強化、つまり日独伊三国同盟推進図ったイタリア赴任前に同盟反対する叔父石井菊次郎に対して、「叔父外交は古い」といいはなっている。しかし三国同盟には反対派多く、「薄墨色外交」を基本理念としていた有田八郎外相積極的に推進するつもりはなかった。また日本政府としては同盟はあくまでソ連対抗するためのものであり、英米に対してイタリアとの連携によって牽制する程度の意味しかなかった。しかしドイツ対象限定しない一般的同盟求め白鳥大島はその代弁者となった白鳥は「自分たちに都合のいい虚偽」を独伊に押しつければ、「帝国の道義的外交」の瑕疵となると主張し日本側の目的達成よりも独伊の要求沿うことで、同盟締結優先するよう主張していた。また交渉停滞すると、たびたび自分本国召還するよう要請し本国政府に対して圧力をかけた。 本国指示従わない白鳥らに対し若干譲歩するものの、同盟基本的にソ連対象したものであることを説明するよう訓令したが、白鳥らはこれも無視した米内海相は「政府威信いずこにありや、政府の命に従わぬような大使宜し辞めさすのが至当なるべし」としたものの、政治状況は両大使罷免できる状況ではないと嘆いた3月22日には五相会議が「すぐに有効な軍事援助できない」という意図伝えるよう決定し、もし両大使従わない場合召還するという方針決めた。これを昭和天皇上奏すると、天皇は「その旨文書にするべし」と指示し五相会議メンバーによる念書天皇提出されている。しかし白鳥らは訓令拡大解釈し、独伊が英仏に対して宣戦する場合は、日本宣戦すると明言した。 この行為天皇は、白鳥らの行為天皇大権侵すのである激怒した米内海相は両大使召還するべきだと主張したが、平沼騏一郎首相召還しても無駄だと言うばかりであった有田外相日本の外交運営しているのは白鳥大島だと、グルー大使にこぼしている。以降五相会議白鳥大島訓令送らないことを決め同盟交渉停滞することになった交渉遅延いらだったリッベントロップ外相は、1939年4月20日に「日本との同盟締結があまり難航するなら、ソ連との不可侵条約を結ばざるを得まい」と恫喝まがいの発言をした。大島単なるブラフ受け取ったが、白鳥はこれを本格的な警告受け取った有田外相白鳥の意見聞き入れなかったが、8月独ソ不可侵条約締結された。これにより三国同盟交渉は一旦白紙となったが、白鳥この頃から日独伊ソ連加えた同盟関係志向するようになり、「日独伊四国によるユーラシアブロック構想」を考えようになった日本では平沼内閣総辞職した元老西園寺公望次の内閣課題として「一切掃除断行」し、「大島白鳥の輩を召還せしむるを可とす」と語っており、新任野村吉三郎外相白鳥次いで大島召還し革新派栗原スイス大使転出させた。

※この「日独伊三国同盟への関与」の解説は、「白鳥敏夫」の解説の一部です。
「日独伊三国同盟への関与」を含む「白鳥敏夫」の記事については、「白鳥敏夫」の概要を参照ください。

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