日本のバレエダンサー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 23:48 UTC 版)
「バレエダンサー」の記事における「日本のバレエダンサー」の解説
この節では日本のバレエダンサーを概説する。 生活 日本のバレエ団の多くが東京やその周辺地域に存在する。そのため関東は他の地区にくらべてバレエダンサーが多い。 資格などはない。そのためバレエ団と正規団員の契約を結んでいる者が「バレエダンサー」を職業として公言するのが一般的である。またフリーランスで仕事をするものもいる。 日本のダンス・クラシックはお稽古ごととして発展した歴史を持つ。それは他の習い事同様に日本独特のバレエ文化を形成してきた。 例えば女性と男性では待遇や仕事量に差があり、男性は後述するように比較的優遇されている一方で、女性はバイトや後進の指導もしながら生活を立てるものが多い。 またバレエ界全体で女性ダンサーの比率は男性ダンサーよりも圧倒的に多い。自分のバレエ団に所属する男性だけで公演を行えるバレエ団は一握りである。したがって規模の小さなバレエ団では公演のたびに他のバレエ団かフリーの男性ダンサーに客演を頼まなければならない。このため日本の男性ダンサーは概して女性ダンサーよりギャラは得やすく、バレエの収入だけで生活することも相対的に容易である(もちろん人気・実力が十分でなければその限りではない)。 本来プロのダンサーとは西洋諸国の様に所属バレエ団からの収入や公演のゲスト収入のみで生活をするものをいうが、日本の現状ではそれが出来る人間はごく少数に限られる。多くのダンサーがバレエ教室での講師やバレエスタジオの発表会にゲスト出演、あるいはバレエと無関係なアルバイトもして収入を得ている。例として、NHKおかあさんといっしょでたいそうのおにいさんだった岡田祥造が挙げられる。日本舞踊などの先生文化に近く、日本の独自のスタイルである。 ただ日本人ダンサーは以前はプロポーションと実力で西洋に劣るとされてきたが、1980年代以降外国で活躍する者も多くなった。また人気と実力の備わった女性のダンサーで男性のようにゲスト出演する者も出てきている。 教育 日本の大学や専門学校にはバレエを専門的に学べるところがあるが、これらを卒業してもダンサーの資格や職を保証されるわけではなく、オーデションにて選考に合格し、バレエ団に所属することから始める。 バレエダンサーの多くは、子供の頃からバレエ教室で習い始め、技術が向上して認められたらバレエ団に推薦かオーデションにより入団するという経歴を辿る。
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