日本における講師
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 07:21 UTC 版)
教育施設(学校など)や研究施設(研究所など)に所属する、教員の職の1つのこと。 就学前教育から中等教育(幼稚園から高等学校までの段階)では、教諭の下位、実習助手の上位に位置する。 高等教育(大学、大学院、短期大学、高等専門学校など)や研究施設では、教授と准教授に準ずる職務に従事するものとされる。学校教育法に定められる大学教員の基本的配置は、教授 - 准教授 - 助教であり、講師はそのつながりには含まれない。副学長・学部長・技術職員と同様、大学が必要と認めた場合に置かれる職である。実際は、常勤の講師は、准教授の下の職層の教員である。非常勤講師は、他の学校の教員、実務家、大学院生等である。(語学、教職系科目等は幼稚園~高校の教員経験者の場合もある。) 4. の「非常勤講師」と区別するため、常勤の講師は、「専任講師」(主に高等教育機関)「常勤講師」(主に初等中等教育機関)と呼ばれる。 非正規雇用の立場で授業時間のみ出勤して授業を行う講師を「非常勤講師」という。学校によっては「時間講師」「兼任講師」「嘱託講師」「外部講師」といった名称を採用している。1時間だけ1回だけの臨時の場合は、ゲストスピーカー等と称し、辞令交付は行われず、正式には講師とは呼ばずに区別される。 特別支援学校の教員における非正規雇用の立場で、勤務時間は子供の通学時間のフルタイムとなっているが、常勤の講師に比べて勤務時間が短く、勤務内容に制約が生じるものを「非常勤講師」と称する。ただし、実習助手(非常勤嘱託扱いのもの)との線引きが明確ではない場合もある。 他に、学習塾や予備校の教員、講演会、ほか各種のセミナーと呼ばれる営利会合等で講演する者、各種講習会などで指導をする者を講師と呼ぶ。 ※類似の職名に市民講師があるが、教員免許を有しておらず、特別職の非常勤職員であるため教員には分類できない。
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