日の丸劇場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 08:40 UTC 版)
『江口寿史の日の丸劇場』(えぐちひさしのひのまるげきじょう)は1983年より「フレッシュジャンプ」(FJ) において連載された作品。「FJ」が隔月刊から月刊へと変わる前の8月号より連載を開始したが、10月からの本格月刊化前に「プレ月刊化」と称し9月号を発売しているため当初から実施的に月刊連載となっている。 連載作品ではあるが、原則として1話完結のオムニバス形式の短編群であり一部を除いて各話の繋がりは存在しない。連載時は『江口寿史の日の丸劇場 第1話 ふたりのサンゴ礁』との形をとって掲載された。この為か単行本収録の際には『日の丸劇場』の冠を外し、それぞれ別個の一短編として扱われている。またオムニバス形式である為、特に最終回らしい最終回はないものの、全11話できちんと連載を終了しており、キャラクターや舞台を固定しない読み切りオムニバスとはいえ、数少ないきちんと終了した江口作品の一つである。なお、本作終了の翌月から同誌で『「エイジ」』の連載が始まっている。 11話のうち上述の9話が『寿五郎ショウ』に収録され、残る2話『粳寅一家の花嫁さん』と『過敏な一家』は長い間お蔵入りとなっていたが、1994年に発売された短編集『江口寿史のお蔵出し』に収録され、再び日の目を見る事となった。 なお、江口の2作目の連載作品『ひのまる劇場』(こちらは「ひのまる」がひらがな)とタイトルは非常に似ているものの、共通する登場人物などもいなく、関連性は全くない。 第10話は、掲載誌の予告では『過敏な一家』の続編である『さらに過敏な一家』が掲載される事が記述されていたが、肖像権の問題からボツとなったため掲載される事はなかった。
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