新潟焼山(新潟県)
2400m 北緯36度55分15秒 東経138度02分49秒 (焼山) (世界測地系)
概 要
新潟焼山火山は新潟県西部に位置し、標高2000m前後の山地を基盤とする比高約400mのドーム状の小型成層火山である。第三紀層(標高約2000m)を基盤とする安山岩・デイサイト(SiO2 58~64%)の火山で山頂部は溶岩ドーム、北方に溶岩流・火砕流が流下している。山体の形成は新しく、1773年の噴火でも火砕流を発生。その後の噴火は水蒸気爆発らしい。泥流を生じやすい。山頂部には噴気孔がある。別名、茶臼岳。
最近1万年間の火山活動
新潟焼山火山は、今から3000年前頃に第1期の活動が始まり、その後約1000年前に第2期の活動、約650年前に第3期の活動、1773年に第4期の活動が始まった。
第1期の活動では、火山灰の放出と火砕流、溶岩流の流出が起こった。第2期の活動は新潟焼山における最大規模の活動で、日本海にまで達する火砕流と長さ6.5kmの溶岩が流出した。第3期の活動でも火山灰の放出と火砕流の流出が起こり、このときの火砕流も海まで1.5kmの地点にまで達した。この活動の最後に、現在の山頂である溶岩ドームが形成された。第4期の活動のうち、1773年の活動は爆発的な噴火で始まり、その後に火砕流も流出したが、先の2つの時期に流出した火砕流よりは小規模であった。この噴火以降にはマグマ噴火は起こっていないが、19世紀の中頃には大量の硫黄が噴出、その後20世紀に入っても小規模な水蒸気爆発が発生している (早津,1994) 。
記録に残る火山活動
火山観測
気象庁では,地震計を設置し,新潟焼山の火山活動の監視・観測を行っています。
火山活動解説資料
固有名詞の分類
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