新宝蔵とは? わかりやすく解説

新宝蔵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 15:38 UTC 版)

唐招提寺」の記事における「新宝蔵」の解説

1970年昭和45年)に完成した鉄筋コンクリート収蔵庫例年春と秋に期日限って公開される金堂にあった木造大日如来坐像重要文化財)の他、「旧講堂木彫仏群」といわれる、もと講堂に仮安置されていた奈良時代末期から平安時代前期一木仏像群が収蔵され一部展示されている。 木造大日如来坐像重要文化財) - 像高352.7センチメートル。もと西山大日堂廃絶)の本尊伝え、新宝蔵ができるまでは金堂東側外陣にあった平安時代初期の作。 木造伝・薬師如来立像国宝) - 像高160.2センチメートル奈良時代木造伝・衆宝王菩薩立像国宝) - 像高173.2センチメートル奈良時代木造伝・獅子吼菩薩立像国宝) - 像高171.8センチメートル奈良時代。 かつて講堂内には由来不詳破損仏が多数安置されていた。それらは新宝蔵に移され旧講堂木彫仏群」と称されている。中でも上の3像と、現在も講堂にある持国天増長天立像作風唐風強く鑑真とともに来日した工人制作関与した推定される奈良時代には造、乾漆造塑造仏像盛んに造られ、純粋の一木造作品はむしろ少ないが、上記薬師如来、衆宝王菩薩獅子吼菩薩の各像はいずれヒノキまたはカヤ一木造で、素地仕上げとし、内刳りを施さず、足下台座蓮肉まで一木造るなど、技法共通点が多い。薬師如来像京都神護寺薬師如来像との様式つながり注目される。衆宝王菩薩像獅子吼菩薩像破損激しいが、元は前者が三眼六臂、後者が三眼四臂の不空羂索観音として造立されたものと推定される木造如来形立像にょらいぎょうりゅうぞう、重要文化財) - 像高154.0センチメートル現存部)。頭部両手先、両脚先を欠失する。「唐招提寺トルソー」の通称著名な像である。服制から如来とみられるが、本来の像名が不明なため、「如来形」像と呼ばれる上記薬師如来、衆宝王菩薩獅子吼菩薩とは異なって内刳り施し本体台座は別材から造っており、和様化の進んだ平安時代初期の作とみられる。太い衣文細く鋭い衣文交互に表す翻波式衣文や、大腿部量感強調した表現平安初期彫刻にしばしば見られるのである

※この「新宝蔵」の解説は、「唐招提寺」の解説の一部です。
「新宝蔵」を含む「唐招提寺」の記事については、「唐招提寺」の概要を参照ください。

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