新宗教についての議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 23:55 UTC 版)
「インディゴチルドレン」の記事における「新宗教についての議論」の解説
ナンシー・アン・タピーは、インディゴチルドレンの中には、新宗教を導く存在であると期待している。 ペイガニズムの作家、ローナ・テダーは、彼女の知っている限り、子どもを持っている、またはこれから生む予定のペイガン女性は、自分の子どもがインディゴチルドレンだと信じていると語った。 同じくペイガニズムの作家であるS.ゾーラ・カーマ二は、「権威主義に対する問題やコントロールできない感情、過剰なエゴがあるとしても、センシティブで、サイキックであり、強い意志を持つインディゴチルドレンは、ペイガンの両親にとって理想的な子孫である」と述べた。しかしインディゴチルドレンという概念は、子どもたちのサイキック能力よりは、進化の遅れた大衆との違いを望む、親自身の望みや欲望に関するものだと考えている。 ダニエル・クラインは、そのエッセイ『ニューキッズ』の中で、無垢な子どもたちがスピリチュアルな能力を持つというマジカルな考え方は、何世紀にも渡って存在し、インディゴチルドレン現象は、科学的根拠を持つ医学に対する宗教的な拒絶であると述べている。またクラインは、ナンシー・アン・タピーが著書で示した考えは、神智学者のチャールズ・ウェブスター・レッドビーターから借用しており、彼女独自の視点は、子どもたちとインディゴという色のつながりを指摘した部分だけであるとしている。さらにキャロルとトーバーの両者は、インディゴチルドレンに関する自分たちの説を正当化するために、従来の宗教的価値観からは距離を置いていて、宗教懐疑主義者とニューエイジ論者は共に、インディゴチルドレンの存在に関する信念を正当化するため、科学を利用したアピールをしているとも批判した。 2014年に、ケンブリッジ大学で行われたアイデアフェスティバルで、人類学者のベス・シングラーは、インディゴチルドレンという言葉は、ジェダイズム(スターウォーズのストーリーに基づく哲学)と共に、新宗教の中でどのように機能しているかについて討論した。シングラーは、インディゴ現象に関する研究を、広義において、子どもたちを巡る危機的状況、彼らに対する育児法や教育、ADDやADHDなどの診断、ビッグファーマやワクチンに対する陰謀説に関する包括的な議論の一部であると捉えている。
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