新型コロナウイルス・パンデミックにおける流言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 06:10 UTC 版)
「噂」の記事における「新型コロナウイルス・パンデミックにおける流言」の解説
2020年1月、中国武漢における新型コロナウイルスによる肺炎の流行に際し、「武漢市から関西国際空港に来た新型コロナウイルスに感染疑いのある中国人観光客が病院に搬送されたが逃走した」という内容の書き込みが新浪微博で流布され、その後Twitter等にも広まったため大阪府や関西国際空港が否定した。 2020年2月末、新型コロナウイルス「COVID-19」による肺炎の流行に伴いマスクが品薄となる中、インターネット上でトイレットペーパーが通常通り供給されているのにもかかわらず「紙不足でトイレットペーパーがなくなる」「マスクの次に不足するのは原材料が中国から入らないトイレットペーパーだ」というデマが出回り、都内の店舗では通常の3〜4倍ほどトイレットペーパーが売れ、商品の補充が追いつかない事態となった。またオークションサイトやフリーマーケットアプリでは高額な転売が多発した。安倍晋三内閣総理大臣は29日の会見で、「トイレットペーパーほぼ全量が国内生産で十分な供給量や在庫が確保されているので、冷静な購買活動をお願いしたい」と呼びかけた。コロナウイルス流行が基となったトイレットペーパーなどの買い占めは日本に限らず世界中で起こっている。 2020年3月、イギリスでは新型コロナウイルスの感染が拡大した原因として、整備が進められている5Gシステムの電波が免疫機能に低下させている、電波がウイルスを伝播させているためとの噂が広まり、携帯電話用の電波施設への放火が相次いで発生した。 詳細は「2019年コロナウイルス感染症流行に関連する誤情報」を参照 2020年3月11日株式会社サーベイリサーチセンターは「【緊急調査】新型コロナウイルス感染症に関する国民アンケート」において、【トイレットペーパー不足のうわさ・状況について】今回の感染症に関連して『マスク増産による原材料不足でトイレットペーパーが不足する』とのうわさが流れました。この情報はSNS (Twitter) を中心に拡散したとされていますが、最初に知った情報源を尋ねた結果、【テレビ】(46.7%) との回答が最も多くなっています。トイレットペーパーの品切れについては、ネット上の流言が原因と言われていますが、この不足のうわさを、多くの人がテレビで認知していることがわかりました。トイレットペーパーの品切れが発生している状況を最初に知った情報源は、 【テレビ】(36.0%) が最も多く、「店頭で見かけて知った」(28.7%) が続きます。ネットからこの状況を知った人は多くありません。と報告しており、上記の「インターネット上でトイレットペーパーが通常通り供給されているのにもかかわらず「紙不足でトイレットペーパーがなくなる」「マスクの次に不足するのは原材料が中国から入らないトイレットペーパーだ」というデマが出回り、都内の店舗では通常の3 - 4倍ほどトイレットペーパーが売れ、商品の補充が追いつかない事態となった。」は全く当たらない、データとなっている。 詳細は「2019年コロナウイルス感染症流行に関連する誤情報」を参照 通天閣のネオン広告を巡り、「(コロナワクチンを)射っちゃダメ」などのメッセージに書き換えたデマ画像が、TwitterやInstagramなどのSNSで拡散されていることが2021年11月に判明。通天閣を運営する通天閣観光に対し、これらの投稿を信じたと思われる者から抗議が殺到しており、同社は業務に支障が生じているとして、今後さらにデマ画像が拡散された場合、法的措置を検討するとしている。
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