新型コロナウイルス不活性化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 16:54 UTC 版)
2020年10月、奈良県立医科大学により、ヒトの口腔内を模した環境下での試験管内試験で、新型コロナウイルスを不活性化する効果があったと報告された。新型コロナウイルスと唾液に、純度の高い柿渋を混ぜて10分間置いたところ、ウイルスが無害化した。製品化できる企業を募り、人に効果があるか臨床研究も進めると発表した。 2021年2月‐3月、奈良県立医科大学研究グループは、春日井製菓、カンロ、UHA味覚糖、カバヤ食品との共同研究で、柿渋含有の飴・タブレットを舐めた唾液を用いた試験管内試験において新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化を確認した。 2021年12月、奈良県立医科大学が実施したハムスターを用いた試験(柿タンニンを口腔投与5分後にウイルス液を口腔投与、サンプル数11。柿タンニンを口腔投与直後に感染個体と30分間同居、サンプル数4)において、肺組織における炎症抑制やウイルス伝播抑制が報告された。 2021年時点では、新型コロナウイルス感染症の予防効果は確認されていない。
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