斯波義敏とは? わかりやすく解説

しば‐よしとし【斯波義敏】

読み方:しばよしとし

[1435〜1508]室町中期武将斯波義健(しばよしたけ)の没後その養子となったが、重臣朝倉織田らと合わず家督退けられた。のち、義廉(よしかど)と家督争い応仁の乱一因作った


斯波義敏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/15 06:50 UTC 版)

斯波 義敏(しば よしとし)は、室町時代後期の武将守護大名越前尾張遠江守護。斯波氏(武衛家)10代当主。父は斯波(大野)持種、義父は斯波義健。子に義寛斯波義孝室、寛元義雄


注釈

  1. ^ 小泉義博は『康富記』の元服記事から永享9年生まれ説を採用する[2]
  2. ^ なお、『尊卑分脈』『応仁記』などには右兵衛佐と記されているが、幕府発給文書には「左兵衛佐」と記されており誤伝と思われる。また、小泉義博は斯波義種系(大野斯波氏)の初任官は民部少輔であることから、義敏も元服時に同氏の後継者として民部少輔に任ぜられ、翌年の武衛家の家督継承によって左衛門佐に転じたと推定する[3]
  3. ^ 松王丸の家督継承の時期は不明であるが、長禄3年7月19日時点で甲斐常治が幕府の命によって施行状を発していることが確認できる(通常は幕命を受けて守護の施行状が出され、守護の施行状に基づいて守護代の施行状が出されるが、守護が幼少である場合には守護の施行状が省略される場合があった)ため、この段階で松王丸が既に斯波氏家督・守護であったことが判明する[9]
  4. ^ 義政は事前に孝景・敏光両者を召してこの措置を伝え、孝景には領地を7箇所も与えて今後の越前守護代に関しても何らかの言い含めがあったとされる[11][12][6][13][14]
  5. ^ 『斯波家譜』の奥書では、「高祖父高経の肖像を見た将軍足利義尚日野富子の母子より武衛家の詳しい次第を尋ねられたものの、自身が出陣中のために、その問いに満足に答えられなかった事を無念と思い、これを著した」とある。尚、「現在自分は在陣中であり、伝来の古記録等が手許に無い為、内容に多少の相違もあると思う」との断りも書かれてある。
  6. ^ 織田敏信については、織田良信と同一人物であり、義敏の子・斯波義良(のちの義寛)の偏諱を受けた良信が義敏の守護復帰後に重ねて偏諱を受けて改名したものとする説もある[29]

出典

  1. ^ 『東寺過去帳』「源三位入道武衛義敏」。
  2. ^ 小泉 2015.
  3. ^ 小泉 2015, pp. 287–288.
  4. ^ 福井県 1994, pp. 597–599.
  5. ^ 松原 2006, pp. 38–41.
  6. ^ a b 谷口克広 2008, pp. 42–43.
  7. ^ 水藤 1981, p. 5.
  8. ^ 渡邊 2011, pp. 75–77.
  9. ^ 小泉 2015, pp. 289–290.
  10. ^ 瀬戸 2015, p. 262.
  11. ^ 福井県 1994, pp. 599–606.
  12. ^ 松原 2006, pp. 41–47.
  13. ^ 水藤 1981, pp. 5–6.
  14. ^ 渡邊 2011, pp. 77–80.
  15. ^ 福井県 1994, pp. 609–610.
  16. ^ 松原 2006, pp. 48–49.
  17. ^ a b 谷口克広 2008, pp. 43–44.
  18. ^ 水藤 1981, pp. 6–9.
  19. ^ 渡邊 2011, pp. 81–85.
  20. ^ 小泉 2015, pp. 291–293.
  21. ^ 福井県 1994, pp. 612–630.
  22. ^ 福井県 1994, pp. 637–642.
  23. ^ 松原 2006, pp. 52–73.
  24. ^ 松原 2006, pp. 84–91.
  25. ^ 水藤 1981, pp. 9–18.
  26. ^ 水藤 1981, pp. 23–29.
  27. ^ 谷口雄太 2019, pp. 150–151.
  28. ^ 谷口雄太 2019, pp. 146–153.
  29. ^ 横山住雄 『織田信長の系譜 信秀の生涯を追って』教育出版文化協会、1993年。 


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