数学Iの登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 21:45 UTC 版)
数学Iという科目は1956年の学習指導要領で登場した。1947年度から1951年度の学習指導要領まで、高校1年生を対象とした数学の初歩的内容としては、会計などに関係しているような実務的な内容が多く一般教養の一環といった趣旨の強い「一般数学」と「将来数学を必要とする生徒、あるいは、数学をもっと深く学習したい生徒に対し、その必要と関心に基いて」行われた「解析I」「幾何」に分かれていた。こうした仕分けを廃し、高校数学の基礎的内容を一本化して登場したのが数学Iという科目である。 数学Iが施行された当時の内容は次のとおりである。なお、一部の表記は現在なじみの深いものに直している。 代数的内容関数の概念一次関数 二次関数 一般の比例 数・式の取扱い整式の四則,因数分解 簡単な分数式と無理式 平方根数の計算 方程式連立方程式 二次方程式,解の公式 不等式の解法 不等関係の証明 対数指数の拡張 対数の定義と性質 対数計算 計算尺の原理 統計資料の整理 代表値・標準偏差 相関関係・相関係数 幾何的内容直線図形の性質三角形の合同 三角形・四辺形の性質比例と相似形 円の性質円周角 直線と円,円と円との関係 円と三角形 円と多角形 軌跡および作図基本的な作図 軌跡としての直線・円 いろいろな曲線 空間図形直線・平面の結合関係・位置関係 正射影および投影図への応用 三角関数180°までの三角関数 三角関数の基本的な性質 正弦定理・余弦定理 三角形の面積公式
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