散文のエッダ
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スノッリ・ストゥルルソンは『散文のエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』においてオーディン、トール、バルドルに次いでこのブラギについて語っている。 「ブラギはその知恵と流暢な会話と言語の技巧とを知られている。彼は多くのスカルド詩を知り、後に詩は彼の名を取ってブラグ(bragr)と呼ばれ、他者より卓越した雄弁を有する男性、もしくは女性は「ブラグの男、女」(詩人、女詩人)と呼ばれる。彼の妻はイズンである」 さらにスノッリは同第二部『詩語法』でこう書いている。 「ブラギをどのように呼ぶべきか、イズンの夫、最初の詩人、長い顎髭の神、顎髭のブラギ、オーディンの息子と呼ぶ」 なおこの『詩語法』自体が、ブラギが海神エーギルに詩の技法を解説する、会話体のスタイルで書かれている。
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散文のエッダ
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スノッリ・ストゥルルソンによって1220年頃に編纂されたとされるいわゆる『散文のエッダ』は、絵画石碑を除けば、シグルズの生涯を描いたスカンディナヴィアの資料の中で最も古いものである。スノッリは、『詩語法』と呼ばれる詩の数章においてシグルズの物語に触れている。ここで語られる内容は『ヴォルスンガ・サガ』のものと非常によく似ているが、それよりも明らかに短い。『詩語法』では、シグルズの復讐についての言及はない。また、シグルズはショーズという地で育ったとされる。 シグルズはヒャルプレク王のもとで育てられ、鍛冶師レギンから名剣グラムを受け取り、グニタヘイズの地で穴に潜み、下からファーヴニル竜の心臓を貫いて討った。シグルズは竜の血を舐め、鳥の言葉がわかるようになり、レギンが竜の黄金を奪うため自分を殺そうとしていると知る。彼はレギンを殺し、ニーベルングの秘宝を我がものとした。シグルズは財宝をもって去り、途中ヴァルキュリャのブリュンヒルドの鎧を切り裂いて目覚めさせて、ギューキ王のもとへ向かう。宮廷に着いたシグルズはギューキ王の娘グズルーンと結婚し、王子グンナルとブリュンヒルドとの結婚を手伝うことになる。炎の壁を超える試練を成し遂げられなかったグンナルの代わりに、グンナルに変装したシグルズはそれをこなしてブリュンヒルドと結婚する。初夜の床において、彼は二人の間に剣を置いて共寝をしなかった。シグルズとグンナルはお互いの変装を解く。 シグルズとグズルーンは、スヴァンヒルドとシグムンドの二児を儲けた。やがて、ブリュンヒルドとグズルーンは口論になり、グズルーンは炎の壁を越えたのがシグルズであることを暴露し、証拠としてブリュンヒルドのもとから持ってきた指輪を見せる。ブリュンヒルドはグンナルの弟グットルムを使ってシグルズを殺させる。グットルムは寝ているシグルズを刺し殺すが、シグルズは死ぬ前に剣を投げつけグットルムを真っ二つにした。グットルムは3歳のシグムンドも殺した。ブリュンヒルドは自殺し、シグルズとともに荼毘に付された。
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