撚糸工連理事長らによる融資詐欺・横領事件発覚とは? わかりやすく解説

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撚糸工連理事長らによる融資詐欺・横領事件発覚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 04:09 UTC 版)

撚糸工連事件」の記事における「撚糸工連理事長らによる融資詐欺・横領事件発覚」の解説

撚糸連元課長告訴されたことにより、撚糸連理事長にも工連の資金管理方法などについて事情聴取が行われるようになった。同理事長1974年同工連の理事長就任。元々この工連は中小撚糸業者集まっただけの業界団体に過ぎなかったが、彼が理事長就任した頃から始まった設備共同廃棄事業」が国策となり、工連は多額資金獲得できるようになった。こうして彼は撚糸業界ドンと言われるまでに影響力強め繊維族議員親密な関係を築くようになっていった。この頃から既に与野党問わず多数政治家に対し多額政治献金をし、通産省官僚たち接待攻勢をかけていたとみられる1985年10月入り撚糸連元課長横領とは別に撚糸連理事長ら工連幹部が工連の資金使って個人名義株取引行っていたことが発覚した1978年から1979年頃にかけて工連の資金株取引が行われるようになり、理事長ら4人の幹部とその幹部のうちの一人の妻1人、そして元課長口座に工連の資金移し頻繁に売買繰り返していた。加えて、工連の交際費から政治献金をしているとの疑惑持ち上がった政治献金疑惑1985年10月23日参議院決算委員会取り上げられ当時嶋崎均法相献金受けていた事実認め賄賂性については否定)、また、工連を監督する通商産業省生活産業局長一連の株取引事実認めるに至った。なお、撚糸連理事長らはこの株取引に関して個人名義運用行った方が便利」「利益は工連に戻し損失出た場合個人穴埋めをしていた」と釈明した事件発覚当初一職員の多額横領事件と、ずさんな資金管理をしていた組織問題に過ぎない事件だとみられていた。しかし、1986年2月になって事件思わぬ方向へと進みだした。2月13日、「設備共同廃棄事業」をめぐる融資詐欺事件撚糸連理事長、前専務理事石川県撚糸工業組合事務局長同県で仮より糸加工斡旋業者ら4人が逮捕され撚糸連元課長再逮捕された。同日東京地検特捜部東京の日撚糸工業組合連合会事務局をはじめ、撚糸連理長の経営する会社など全国20所を大阪地検特捜部金沢神戸の4地検合同という異例の大布陣一斉に家宅捜索した。 撚糸工連は、慢性的な構造不況打開するために過剰な設備買上げ業者の転廃業推し進める国の中小企業政策一環として行われていた「設備共同廃棄事業」の買上げ資金として、中小企業事業団低金利融資受けていた。この買上げ政策対象登録され撚糸機械限られていたが、登録の権利機械本体別々に取引されていた。撚糸連理事長らはここに目をつけ、捨て値同然取引されていた無登録機械を買い集め、無関係な登録番号付した書類作成し昭和57年度の中小企業事業団融資金を詐取することを計画実行した。まず仮より糸の賃加工あっせん業者が買い集めてきた無登録機械や、中国輸出される機械合計13台に1975年当時無関係な登録番号をつけた書類作成1982年金沢市内の土建業者を取引業者仕立て融資受付窓口商工組合中央金庫通じてこの偽造書類中小企業事業団提出。翌1983年1月融資金4億2000万円詐取した

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