撚糸工連元課長の使い込み発覚とは? わかりやすく解説

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撚糸工連元課長の使い込み発覚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 04:09 UTC 版)

撚糸工連事件」の記事における「撚糸工連元課長の使い込み発覚」の解説

1985年日本撚糸工業組合連合会17億円(20億円とも)にものぼる使途不明金発覚した。これが一連の撚糸工連事件発端である。同組合は、同年8月5日付で懲戒免職処分となっていた同組合経理業務課長9月11日東京地検特捜部有印私文書偽造などで告訴し12月3日、元課長業務上横領などの疑い東京地検特捜部逮捕された。逮捕原因となったのは、信用取引必要な委託保証金や、自身在職中設立し経営していたプロダクション「トム・トム・エンタープライズ」の経営資金とするために、1984年1月から4月の間に、6回にわたり利付商工債券1000万円券27、計2億7000万円横領し組合無断証券会社預けた疑い。その他、同工連の告訴によれば10数億円の被害があったとされる撚糸工連が元課長特捜部告発した後、同課長は友人ら2名に「真相聞いてほしい」と連絡をし東京都港区事務所2日間にわたり自分犯行一部始終語った4時間のテープ残している。テープ9月中旬録音したとされ、逮捕翌日12月4日にその存在が明らかとなった。 同テープによると、 元課長不正な使い込み始めたのは1978年頃。同工預託証券売却したり、同組合預金払い戻す際、白紙預金払戻書に理事長印をもらい、必要額より多い額を記載しその差額横領した横領中断していたものの、1982年から1983年にかけ同工連の資金余裕出てくると再び横領開始。トム・トム・エンタープライズの資金繰り行き詰ったことなどを受け、理事長無断手形理事長印を押すなどして同組合預金不正に引き出ようになった。この横領多数回にものぼり、12億円も不正に引き出していた。損失穴埋めするため他人名義株取引をしようと目論んだが、とうとう損失穴埋めもままならなくなり1985年7月横領明るみ出た不正に引き出していた金は、株式投資競馬上記プロダクション経営資金映画制作資金充てていた。 その後横領した資金で、競馬で金に困っていた神奈川県内食品会社社長である知人数回にわたり4500万円余の貸付をしたり、都内不動産会社社長に名刺の裏程度借用書で4回にわたり計1億8500万円貸付行っていたことも明らかになった。しかし、同テープによる証言実際使途不明金との間には乖離大きく、元課長が他に横領した事実有無、他にも横領加担していた、あるいは独立して横領をしていた者の存在捜査焦点となった撚糸連元課長逮捕直前上記友人対し「(上層部から)多額口封じ金をもらった」との証言もしている。

※この「撚糸工連元課長の使い込み発覚」の解説は、「撚糸工連事件」の解説の一部です。
「撚糸工連元課長の使い込み発覚」を含む「撚糸工連事件」の記事については、「撚糸工連事件」の概要を参照ください。

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