推進者の加害行為の発覚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 06:55 UTC 版)
「#MeToo」の記事における「推進者の加害行為の発覚」の解説
運動を主導又は支持していた人の中にも、過去の性的暴行などの加害の告発されることが発生した。また、ニューヨーク・タイムズ紙に#MeToo運動内にいる加害者を支持者は庇っているとの批判がなされた。 5月7日、ザ・ニューヨーカーが#MeToo運動の推進者の一人でニューヨーク州司法長官のエリック・シュナイダーマンの4人の元交際相手への度重なる性的虐待行為を告発する。シュナイダーマン長官は否定したが、「職務を効果的に指揮できなくなった」として、記事の掲載からわずか3時間後に辞任した。ニューヨーク州司法省は2月にワインスタイン・カンパニーと創業者のワインスタイン兄弟を、性的加害から社員を守らなかったとして公民権法違反で提訴していた。その際、シュナイダーマン長官はツイッターでセクハラ撲滅と被害者の人権救済を呼びかけていた。 ニューヨーク・タイムズは、ワインスタインを告発して#MeToo運動の中心となっていたアーシア・アルジェントが、2013年の37才時に共演していた、当時17歳の子役俳優であったジミー・ベネットに対し、複数回の強制性交に及び、その性的虐待被害を訴えたベネットに賠償として38万ドルを秘かに渡していたことを報道した。双方の関係者がアルジェントの加害は事実としてニューヨーク・タイムズの記事を認めた。ワインスタインの弁護士は「ワインスタインはアーシアと、互いに成人として4年以上交際して続いていたにあったのにも関わらず訴えられている。」と17才の少年に手を出して賠償していたことを隠していたアルジェントを「偽善が驚くべきレベルで明らかになった」と批判している。ベネットはアルジェントによる性的暴行を告発した理由について、「(アルジェントが)被害者ぶっているのが耐えられなかった」と述べている。 #MeToo運動を支持していた女性の権利活動家でもあるニューヨーク大学の女性教授が、男子学生へのセクハラ容疑で停職処分を受けた。教授は2012年から3年間、男子学生に自身への性交を強要していた。ニューヨークタイムズ紙は8月13日に、11ヵ月に渡る調査の結果、博士号を取得を目指していた学生に性的嫌がらせや性的暴行をしていた事実を発見したと報じた。ニューヨーク大学側は一年間女性教授への給与を支払うことや職務を一時停止させ、学生との将来のミーティングが彼女の代わりに監督されることを義務づけられていた。また、彼女を擁護するための女性活動家達の言動を男子学生はニューヨーク・タイムズへのインタビューで批判している。被害者男性は弁護士と共に女性教授と大学側に対する訴訟提起を検討していると報道された。
※この「推進者の加害行為の発覚」の解説は、「#MeToo」の解説の一部です。
「推進者の加害行為の発覚」を含む「#MeToo」の記事については、「#MeToo」の概要を参照ください。
- 推進者の加害行為の発覚のページへのリンク