挿(し)木とは? わかりやすく解説

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さし‐き【挿(し)木】

読み方:さしき

[名](スル)植物の枝切り取って地中挿し込み、根を出させて新株を得る方法。《 春》「—して我に後なき思ひかな/虚子

挿し木の画像
「挿木」に似た言葉

さしき 插し木

繁殖目的栄養器官、根)の一部を插し木床に插し、根や分化させ、独立した個体を得る栄養繁殖一方法。草木類の插し木は、插し芽という。葉插し芽插し根插しなどがある。

さしき【挿し木】

繁殖法の一種植物体の一部枝・葉・根)を土などに挿して発根させ、独立した新し個体作ること。比較簡単な繁殖法であり、太り早く得られるまた、実生違って親木(親)の性質受け継ぐという特徴もある。挿すもの()を挿し穂呼び、土の方を挿し床と呼ぶ。


挿し木

樹木宿根草をふやす方法のひとつ。親株から挿し穂)や切り取って、その下端を土に挿し発根させて新し作る草花場合挿し芽ともいう。

挿し木

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 13:49 UTC 版)

挿し木(さしき、英:cutting)は、広義には植物を兼ね備えない一部分を切り取り、そこから茎と根を具備した独立個体の植物に仕立てる、無性繁殖法のことである[1]


  1. ^ a b c d e f g h 森下義郎. “さし木の腐敗とその防止および回避”. 林業試験場研究報告 第165号. 2021年9月1日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 境博成・君島利治 (2017) 古代ギリシャ、ローマおよび中国における果樹の挿木、取木、接木の実施とそれらの発祥に関する考察.ESD・環境教育研究19(1), p.9-21.
  3. ^ 挿し木で増やす身近なみどり”. 長野県. 2021年9月1日閲覧。
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  9. ^ 中山仰 (1974) 茶など永年性木本植物のさし木発根と光. 茶業研究報告41, p.1-7. doi:10.5979/cha.1974.1
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  11. ^ 讃井元・酒井慎介・加納照崇・中山仰 (1967) 茶樹黄化さし木の生理に関する研究(第1報)黄化処理が穂木ならびにさし木後の葉の諸性質に及ぼす影響. 茶業研究報告27, p.26-32. doi:10.5979/cha.1967.26
  12. ^ 菊地秀喜・川原田忠信 (1991) リンゴわい性台木M.27の黄化処理による挿木繁殖. 宮城県園芸試験場研究報告8, p.1-5.
  13. ^ 阿部正博・今井元政・島田一美 (1957) 電熱温床によるスギ老令樹さし木試験. 日本林学会誌39(6), p.245-248. doi:10.11519/jjfs1953.39.6_245
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  15. ^ 寺倉涼子・渋谷俊夫・北宅善昭・清田信 (2004) キュウリ挿し穂の低温貯蔵中における短期間の供給培養液の加温処理が貯蔵中の品質および貯蔵後の発根に及ぼす影響. 生物環境調節42(4), p.331-337. doi:10.2525/ecb1963.42.331
  16. ^ 清水(丸雄)かほり・渋谷俊夫・徳田綾也子・瓦朋子・杉脇秀美 (2008) 低気温貯蔵中における短期間ボトムヒート処理によるナス接ぎ木挿し穂の発根促進. 園芸学研究7(1), p.23-26. doi:10.2503/hrj.7.23
  17. ^ 藤澤義武・植田守 (2013) 講座:林木育種の現場のABC(3)クローン苗の養成技術 ―さし木―. 森林遺伝育種2(2), p.62-66. doi:10.32135/fgtb.2.2_62
  18. ^ 鉄村琢哉・小柳慶朗・伊藤 早介・羽生剛・河瀬晃四郎 (2003) 挿し木繁殖したカキ樹の初期成長. 園芸学研究2(2), p.73-76. doi:10.2503/hrj.2.73
  19. ^ 宮下智弘 (2007) 多雪地帯に植栽されたスギ挿し木苗と実生苗の幼齢期における成育特性の比較. 日本森林学会誌89(6), p.369-373,doi:10.4005/jjfs.89.369


「挿し木」の続きの解説一覧

挿し木

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 07:56 UTC 版)

コーヒーノキ」の記事における「挿し木」の解説

栽培しているコーヒーノキ先端の細いを4節から5節程度切り取り挿し木を行う。播種比べて成功率が高い。

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挿し木

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 09:05 UTC 版)

茎伏せ」の記事における「挿し木」の解説

挿し木の一種茎伏せドラセナモンステラに対してよく行われる

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