御石様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 05:25 UTC 版)
作中の要となる、凛子の家である姫石神社の裏手に祀られている巨石。「念じた願い事を叶える」とされ、物語は主要ヒロインたちがその「奇跡」とも言える異常現象に翻弄されることが大きな特徴となっている。なお当初は「願いには4人の意志が必要」と言っていたが、それより少人数でも発動したり、一度叶えた願いの中で再度叶うものとそうでないものがあるなど、「奇跡」が発動する条件は曖昧である(優香曰く「気まぐれ」)。なお、本編中で必ず願いに頼る展開が発生するわけではない。主に発生した現象は以下の通り。 第1話 空を見上げた凛子の「空を飛べたら」という言葉に他の3人も共感した瞬間に発動。しばらくの間、町の上空を浮遊し、その姿を祐介に目撃された。第3話で同じことを念じたが、効果は現れなかった。 第2話 優香と凛子の「夏海と紗季が仲直りすればいいのに」という願いにより発動。夏海と紗季の体が強力な磁石のように密着するようになる。2人のわだかまりが解けたことで解除された。 第3話 第2話での意趣返しから、今度は夏海たちによって優香と凛子が離れないように「お願い」された。元々仲違いはしていなかったものの、2人の意思が通じ合ったことで解除された。 第4話 「紗季に代わって佐野と付き合いたい」と優香が願ったことで発動。紗季と優香の人格が入れ替わった。また願いを中断しようと詮索したところ、さらに何故か夏海と凛子の人格が入れ替わってしまった。全てが終わった後に、全員が元に戻ることができた。 第6話 「部活、勉強、家事という多忙な夏海が楽になれたらいい」という他の3人の願いによって発動。夏海が2人に分身し、同じ記憶と思考で異なる自我を持つようになる。テニスの練習試合で熱くなりすぎて苦戦している一方の夏海を目の当たりにして、もう一方の夏海が思わず叫んだのをきっかけに、元に戻ることができた。 第9話 旅館の浴場にあった石の力が発動し、願いは判然としないが紗季が透明人間になった。声も聞こえなくなったため、紗季は筆談でやり取りした。透明になったのは身体だけであり、服などは着ることができなかった。凛子はこの石を「御石様の親戚」と推測したが、地元以外の石で願いが発動した理由は不明。地元の人々の思いを目の当たりにしたことで、紗季が気持ちの整理を一つ付けたことで解除された。 第10話 「台風の時のことを思い出したい」という4人の願いで発動。「4年前(小学4年生)の台風の日にゆうれいホテルを探検しようとした時の4人」が、現在の4人の前に現れた。事件の真相は、この願いによって4年後の世界に呼び出されてしまった小学4年生の頃の4人(彼女たちもまた、御石様のもとに集まっていた際、自分たちの4年後に思いをはせていた)が、未来の自分と出会ったことで起こった騒動であった。4人が真相を理解したことで、過去の自分たちは元の世界へ戻されたが、過去の4人には謎のお姉さんたち(未来の自分たちとは認識しなかった)が目の前から消えたように見え、それを幽霊と勘違いしてしまったことから記憶があやふやになった。 第11話 - 第12話 夏海が呟いた「夏休みが終わらなければいいのに」という願いにより、東京の神社(ここの名前も姫石神社)にあった「御石様の親戚」と凛子に推測された石の力が発動した。4人の間だけでオーディション当日の1日が繰り返されるようになり、日付が変わった瞬間、必ず巻き戻されてしまう。どんな行動を行っても結果は全てリセットされるが、4人の記憶だけは影響を受けない。4人はこの繰り返される1日を利用して、オーディションをやり直したりすっぽかして海で遊んだりしたが、凛子がこのループに終止符を打つため「御石様の奇跡とさよならする」という提案を行い、それを皆で承諾して実行した。
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