強盗事件で服役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:12 UTC 版)
「広島タクシー運転手連続殺人事件」の記事における「強盗事件で服役」の解説
大学中退後、Hは学費を援助していた兄により宮崎市の実家に連れ戻され、宮崎市役所の臨時職員として就職したが、飲酒・女遊びに溺れるなどの荒れた生活は改善せず、オートバイの酒気帯び運転で逮捕された。その後も遊ぶ金欲しさにひったくりを繰り返し、1986年(昭和61年)1月25日には宮崎市内で会社員宅へ侵入し、その妻に包丁を突き付け現金2万円・預金通帳を奪う強盗事件を起こし、同事件で逮捕・起訴されて強盗罪で懲役2年の実刑判決を受けた。この事件により刑務所に服役したHは結婚を望んでいた女性と別れたほか、出所後に故郷・宮崎を離れ、それ以降実家に帰ることはなかった。 出所後の1989年(平成元年)4月には広島県広島市内へ移住して叔父宅に身を寄せ、同月には広島市内のタクシー会社に運転手として就職した。当時、Hは「一からやり直そう」と決心して働いており、1日の売上は平均約45,000円で、勤務時間も他の運転手たちより1日2時間ほど長かった。しかし、大企業のエリート社員を客として乗せて働き続ける毎日のうちに「俺はタクシーの運転手なんかやっている人間ではない。筑波大学に合格できていれば今ごろは国家公務員として地位・名誉を約束された生活を送っていけたはずだ」とコンプレックスを募らせ続けていたほか、当時の月収(手取りで約30万円)の大半を飲酒・女遊びに浪費し、不足分を消費者金融(サラ金)から借金していた。
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