強制執行妨害事件とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 強制執行妨害事件の意味・解説 

強制執行妨害事件(安田事件)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 03:14 UTC 版)

安田好弘」の記事における「強制執行妨害事件(安田事件)」の解説

オウム事件麻原彰晃国選弁護人務めていた最中1998年12月5日オウム事件とは全く無関係強制執行妨害容疑逮捕10か月間の拘束東京地裁安田松本被告国選弁護人から解任その後私選弁護人として主任弁護人とどまったものの、事実上麻原弁護活動はできなかった。この事件では、2003年12月東京地裁無罪2審では有罪となり、2011年12月最高裁50万円罰金刑確定している。 安田は、1993年3月から1996年9月までの間に任意整理受任した不動産会社「スンーズコーポレーション東京リミテッド」の代表取締役懲役1年6月執行猶予3年確定)らと共謀し差押え強制執行逃れることを目的として、同社所有する賃貸ビル2棟テナントから、賃貸料名目休眠会社への約2億円の口座振込み指示して、当然差押え執行なされるべき財産隠匿したとする強制執行妨害被疑事実により逮捕され、約10ヶ月勾留された後に、右被疑事実公訴事実として起訴された。この事件俗に安田事件」と呼ばれることもある。 この事件は、松本被告裁判検察側の主張通り進まない中で起きたことから、麻原弁護団渡辺脩団長)が強く抗議し土屋公献日弁連会長呼びかけもあり、1000人以上の弁護団結成された。安田逮捕勾留に際しては、全国から安田弁護をしようという弁護士集い、約1200人が弁護人となった。約3000名が抗議デモ行い日本弁護士連合会アムネスティ・インターナショナルなどの団体から、警察マスメディア対し抗議声明発表された。 第1審において、安田に対して懲役2年求刑されたが、2003年12月24日東京地裁は、検察側の主張退け安田不動産会社への助言違法性はなかったとし、無罪判決したため検察側は控訴した控訴審においては、約2100人の弁護士弁護人となった審理において、検察側は、安田賃料収入債権者差押えられぬよう確保することを不動産会社社長共謀しており、強制執行妨害罪成立するとして無罪判決破棄求めた。これに対し被告人である安田側は、控訴審検察側は新証拠一切提出しておらず、安田違法性のない会社再建構想示しただけであるから原審示した無罪判決は正当であるとして、控訴棄却求めた2008年4月23日東京高裁池田耕平裁判長)は、安田強制執行妨害共謀認めたが、最終決定会社側にあり安田幇助罪にとどまるとし、第1審東京地裁)の無罪判決破棄して罰金50万円逆転有罪判決下した。これに対し東京高等検察庁次席検事である鈴木和宏記者会見開き有罪となったことは評価できるものの、罰金刑とどまった点が遺憾であるとの見解示した2011年12月6日最高裁第3小法廷那須弘平裁判長)は6日付で検察側、被告側双方の上告を棄却する決定をした。これにより一審無罪判決破棄し幇助成立認めて罰金50万円逆転有罪とした東京高裁判決確定した安田最高裁の判決後に、自分無実検察証拠捏造しており、判決は「検察メンツ立てつつ、私の弁護士資格奪わない罰金刑一件落着にするという壮大な妥協」であるとコメントしている。

※この「強制執行妨害事件(安田事件)」の解説は、「安田好弘」の解説の一部です。
「強制執行妨害事件(安田事件)」を含む「安田好弘」の記事については、「安田好弘」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「強制執行妨害事件」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「強制執行妨害事件」の関連用語

強制執行妨害事件のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



強制執行妨害事件のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの安田好弘 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS