尾多留部屋
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白鯨力 成行(はくげいりき なりゆき) 「最後の十五日」に登場する幕内力士。番付は小結。本名・池川(いけかわ)成行。普段は気弱で大人しい性格だが、精神的に追い込まれると所構わず暴れ回る凶暴な二面性を併せ持つ。幼いころに両親が離婚して祖母の元で育てられたが、祖母が亡くなって以降その二面性から親類の家をたらい回しにされ、押し付けられるように尾多留部屋へと預けられた。特撮ヒーロー「ビクトリースター」のファン。右腕には親方の息子から貰ったリストバンドをつけている。 入門後は素直で愚直な性格からすぐ部屋に溶け込み、股割りや四股を教える前に、普段は眠っている凶暴な一面をどうやって引き出しどう制御するかという問題を、取組の前にビクトリースターの変身ポーズを取ることで凶暴な一面を自由に出し入れできるようになっていった。持前の怪力も合わさって大きく実力をつけていったが、一時期そのパフォーマンスに批判が集まり禁止もされたが、禁止されると実力が全く発揮できず、また名物として人気を博していたことから間もなく解禁された。稽古場では幕下以下にも負けるが、本場所の土俵では凶暴な一面に変わり強い事と前述の変身ポーズから、虎城は「不思議な力士」と言っている。 九月場所十日目に天雷と対戦、怪力の天雷と真っ向から組み合う力勝負を演じ、強靭な足腰から繰り出される得意のがぶり寄りで天雷を土俵下に押し出そうとするも、天雷の力で土俵中央まで戻されスタミナが切れたかと思ったら、再び復活し再度がぶり寄りで逆転勝利をもぎ取ると思われた瞬間、真正面から力ずくで押さえつけられて膝をつき敗れた。敗北後は互いに実力を認め合い、互いに笑顔で握手を交わした。土俵を去る時に尾多留親子から、まだ強くなれると激励を受けた。 尾多留 直哉(おたる なおや) 尾多留部屋の親方。派手な柄もののシャツを着ている。尾多留部屋へ入門した白鯨力に隠れた凶暴ながらも凄まじい素質に惹かれ、彼を小結まで鍛えあげた。白鯨力の身の上のことも理解しており、愚直に言いつけを守り稽古に励むという彼の人間性にも強い信頼を持っている。 モデルは芸能人のヲタル。ヲタルのファンだった作者が、本人に願い出てキャラクターとして登場させた。 尾多留親方の息子 本名不明。特撮ヒーロー「ビクトリースター」のファンであり、同じくファンである白鯨力と意気投合して後に親友となる。白鯨力の凶暴性をコントロールする術としてビクトリースターの変身ポーズを取るようにアドバイスした。 剛の波(ごうのなみ) 尾多留部屋の所属力士。白鯨力入門当時の部屋頭で当時の番付は幕下。 白鯨力の凶暴性に最初は戸惑っていたが、後に打ち解けて優しく彼を受け入れ共に稽古に励んだ。
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