対艦弾道ミサイルの開発とは? わかりやすく解説

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対艦弾道ミサイルの開発

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 09:21 UTC 版)

中国人民解放軍ロケット軍」の記事における「対艦弾道ミサイルの開発」の解説

アメリカ国防総省中国軍事力に関する年次議会報告書によると、対艦弾道ミサイル(Anti-Ship Ballistic Missile,ASBM) 「DF-21D」の開発行なっているとしている。これは射程約1,500kmで第二列島線付近に位置した空母機動部隊空母打撃群攻撃用のものとされている。台湾有事の際におけるアメリカ軍干渉を防ぐための、空母機動部隊などに対す接近阻止・領域拒否(A2/AD)能力獲得一環である。 通常の航空機潜水艦では遠距離撃破が困難であり、防御手段限られている弾道ミサイル使用検討したものと思われる。DF-21を基に終末誘導行なうものとされている。 歴史上弾道ミサイル命中精度の向上を目指し誘導システム革新技術は、アメリカにおいて開発されMRBMパーシングIIミサイル見られる。その技術はRADAG(Radar Area Guidanceレーダー地域誘導)である。ミサイル終末誘導弾頭先端部に搭載されレーダー地上地形識別して弾頭目標中心に向かうように誘導される地形照合誘導応用技術でありトマホークミサイル搭載されデジタル式情景照合装置DSMACに非常に近い、弾頭可動小翼により落下軌道が微修正される。そのCEPは、射程1800kmで30mを誇ったこれまでの慣性誘導装置による中間誘導だけのMRBM数百mのCEPから大幅に向上した中国ではまずSRBM終末誘導技術適用始められた。DF-11では弾頭可動小翼持ち終末時に落下軌道コントロールすることができCEPは600mである。改良型のDF-11AはGPSデータにより慣性誘導装置補間する機能持ち射程350CEP200mである。DF-11Aには、光学センサー用いた終末誘導装置搭載した派生型存在しているようで射程350CEPが20mから30mの性能を持つものと考えられている。 DF-15はGPS/INSによりCEPの向上を行った。DF-15AではGPS/INS、レーダーによる地形照合弾頭可動小翼によりCEPの向上を行った。DF-15Bでは、大型艦攻撃目的に、アクティブレーダーシーカー、レーザー測距装置弾頭可動小翼により、CEP5mから10mという精密誘導技術得た。このミサイルでは無人航空機OTHレーダー潜水艦偵察衛星からデータリンクより目位置データ継続して更新する技術保持している。 SRBM培った技術をもとにMRBM適用したのがDF-21の派生型DF-21A以降ミサイルである。まずDF-21AではGPS/INSと終末時はレーダーによる地形照合によりCEPの向上を行った次のDF-21BもA型と同様GPS/INSと終末時はレーダーによる地形照合によりCEPの向上を行ったB型ではさらにポップアップ式面積拡大した小翼備え弾頭機動性向上した模様である。このミサイル再突入体空力加熱による誘導装置おそらくポップアップ式小翼与え影響緩和するために、大気圏再突入後に落下速度減速する必要があったとする未確認情報がある。ミサイルCEPは10m程度とされている。DF-21Cは、射程減らし空力加熱による影響を減らすと共に弾頭重量増加させたモデルである。DF-21Dは大型艦攻撃目的に、アクティブレーダーシーカーとデータリンク機能搭載し無人航空機OTHレーダ潜水艦偵察衛星からデータリンクより目位置データ継続して更新する技術により海上移動目標攻撃することを目指しミサイルである。

※この「対艦弾道ミサイルの開発」の解説は、「中国人民解放軍ロケット軍」の解説の一部です。
「対艦弾道ミサイルの開発」を含む「中国人民解放軍ロケット軍」の記事については、「中国人民解放軍ロケット軍」の概要を参照ください。

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